何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

登録数が多いとありがたみは失せます

文化庁は、新庄市の「新庄まつりの山車行事」を含む全国32の祭りをユネスコ無形文化遺産に提案していましたが、審査が再来年に先送りされることになりました。
新庄まつりの文化遺産審査延期 - NHK山形県のニュース

確かに新庄まつりは地域の誇りと呼べる行事ですが、ユネスコの「世界遺産」や「文化遺産」を目指すというのはどうかという気がします。

観光の箔付けのため、世界遺産文化遺産を目指すという風潮には、個人的には辟易しとります。モンドセレクションじゃねぇんだぞと。
めでたく登録されたとして、物珍しさで一度観光客は来るかもしれませんが、行事がそれに値するようなものでなければ失望して二度と来てくれないでしょうし、そもそも祭は山車や行列や儀式といった目に見える部分以上に、それを成り立たせている地域の仕組みとか思想とかを維持することの方が遙かに重要ですから。