何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「レモンプリンセス」

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ずいぶん前に入力は終わってたんですが、久々に打ち込みプログラムのご紹介。
今回は月刊マイコン85年9月号掲載の「レモンプリンセス」です。
内容は剣劇アクションゲーム。8人のメロン騎士と戦い、囚われのレモン姫を助けるのが目的です。メロンと戦うなんて鎧武を先取りしてますよな(おい)。
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さておき、メロン騎士を倒して鍵を手に入れ、姫がいる水色の小屋に行けば面クリアとなります。鍵のかわりに剣が見つかることもありまして、手にすると攻撃力が1上がります。
8人いるメロン騎士は別々の小屋に立てこもっており、それぞれ強さが違います。小屋を廻る順番は選べますが、中にいる敵の強さを前もって知ることはできず、鍵を持っているか否かは倒してみるまでわかりません。1人目で見つかることもあれば、8人戦ってようやくということもあります。
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一番の見どころは、高速画面切り替えでしょう。「ページング」こと、MSXではワークエリアを弄ることで、複数枚の画面を瞬時に切り替えて表示することができます。本作ではこのページング機能を使って、マップ画面と戦闘画面、姫救出画面を切り替えながら表示することで、スピーディなBG表示を実現しています。ただしエラー等で変なところで中断すると、アクティブページと表示ページが別々になってしまい、入力が画面表示に反映されないことがありまして、おかげでデバグで少々困りました(泣)
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技術的には見どころがありますが、ゲームは練り切れていない部分が目立ちます。特に敵の強さやアイテムの有無など乱数任せの部分が多くて、展開は大きく運に左右されます。また、ゲームバランスの悪さや、敵のバリエーションや攻撃パターンの乏しさゆえ、爽快感はあんまりないです。リストの見やすさや動作速度、操作性がいいだけに、このあたりがちょっと残念なところです。