何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

タイムカプセル

東日本大震災から2年7か月。被災した人たちの生の証言を映像で記録し、タイムカプセルに入れて、後世に残そうという取り組みが福島県いわき市で始まっています。タイムカプセルには20年後に、次の世代の人たちが大震災を考えるきっかけにして欲しい、という願いが込められています。

最近、以前無償配布されていた「サムライメック」のファイルを見てみたところ、
現在ではほとんど使われていない形式で圧縮されていたものでした。
遊ぶためには対応したマッキントッシュ本体はもちろん、
ファイルを解凍できるソフトが必要です。


さて、映像記録をタイムカプセルに収めて未来に伝えようという試みはよく見られますが、
ここ30年くらいの記録メディアの変化と栄枯盛衰を見ていると、
果たしてタイムカプセルを開ける頃にも、
DVDなりBDなり、そのメディアを読める装置が残っているのか、
動画を再生するのに必要なコーデックやソフトが残っているのか、
そもそもノーメンテで数十年単位で箱の中に入れといてメディアが劣化しないか、
記録フォーマットが廃れて展開できなくなっていないか等々、
将来確実に再生できるかどうかまで考えているのだろうかと、心配になったのでありました。
気になってちょっと調べてみたら、タイムカプセル用の容器を売っているところでは、
上記の理由で電子記録を収めることを推奨していませんでしたし、
埋設当時にビデオテープやミニDVに記録したのはいいけれど、
掘り出してみたらデッキがなくて再生するのに四苦八苦なんてところもあるようです。
紙や石碑は偉大です。


そもそも記録とは、適切に継承されない限り残っていかないものなんですよな。