何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「おや指たてゲーム」

またMマガプログラムを打ち終わったのでご紹介。
今回も86年1月号掲載の「おや指たてゲーム」です。



「おや指たて」とは、日本人男子なら
誰しも子供の頃に一度はやったことがあるだろう手遊びです。
何人かで両手を場に差し出し、数をコールしながら親指を立て下げし、
コールした数が場に立っている親指の本数と同じだったら片手ずつ抜け、
両手とも抜けたら上がり、最後まで場に残っていたプレイヤーが負けというやつ。
正式名称は不明ですが、荒井の周りでは「いっせーの」と呼ばれてました。
それをPCゲーム化したのがこの作品。
ただしゲーム化するにあたり、誰かが「1抜け」した時点でゲームが終了するなど、
冗長さを無くする工夫を兼ねて、いくらか簡略化されています。
一番の違いは、入力系の都合でコールと指立てが同時にできないゆえ*1
いくぶん落ち着いて遊べるところでしょうか。


実際の「いっせーの」は、学校の授業の間の休み時間とか待ち時間とかの
ちょっとした空き時間の暇つぶしとして遊ばれていました。
道具不要のマルチプレイヤーゲームで、即座に決着が付き、それなりにスリルもある。
そこが単純な小中学生男子どものハートをつかんでいたのだと思います。



「いっせーの」のルールは格好のプログラミング素材のように思われるのですが、
これが案外数が少なくて、ほかにはMファンで「8HANDS」を見かけたぐらいです。

*1:「同時にやる」ところが、よくも悪しくも手遊びの要点だと思います。