何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「Fairy Story」




かくして荒井の打ち込みプログラム目録1000本目となった作品は
TEIJIROさんの「Fairy Story」です。
実は25年以上前、友人に頼まれて入力したことがあったのですが、
その時のリストもデータもすでに手元になく、
荒井にとっては長らく幻となっていた作品でした。
それが先日親切な方よりリストをいただくことができたので、
ならば復活させようと思った次第です。






初出は徳間の「プログラムポシェット」で、内容は3D表示風のRPG。
堕天使Satanを倒すべく、天使ユークがその居城に乗り込んだという筋書きです。
「3D風」というのは、マップ表示が実は3Dではないという意味です。
壁がない場所は黒色で示されているのですが、
「この方向に移動できる」ということを3D風に示しているだけであって、
プレイヤーの視界を表示しているわけではありません。
マッピングは必須で、さらに画面下部に表示される座標を突き合わせ、
自分の向きを特定しなければすぐ迷います。
この独特な方式がいかにもTEIJIROさんらしいです。


「すわいん」や「モノクロームヴィーナス」等々、
TEIJIROさんはRPGもいくつか作ってますが、その多くは本格RPGというものではなく、
どれもゲームシステムは相当に簡素で大雑把だったりします。
いわばRPGのガワを借りたTEIJIROゲームと言うべきものなんですが、
見せ方や味付けが見事で、それでRPGらしい雰囲気や楽しさを
出しているのが巧いところです。





それは本作も同様なのですが、
「なんちゃってRPG」だからか、ゲームバランスはよくありません。
厳しい上乱数任せの部分が多いため、運が良くないと
被ダメージに回復コストが追いつかずじり貧になります。
荒井はこのシビアさに根を上げて、
リストとデータを改造してクリアしてやりました(おい)


その昔件の友人に本作のデータを引き渡した際、
実は最後までクリアできるか確認してなかったんですが、
果たしてちゃんとクリアできたのか今さらながら気になった荒井でした。
ダイジュ君ごめん!