江戸時代の浮世絵師である葛飾北斎は、 富嶽三十六景や北斎漫画などの有名作品の他にも、 絵の描き方を指南した書も出している。 ただその指南書、現代のイラスト入門の本とは趣がかなり違う。 漢数字やひらがな、カタカナなどの文字を書くことで、 絵が苦手な人でも描けるようになるという内容なのだ。 そしてその描き方が、かなりむずかしい。 そのまま絵を描き写した方が早いんじゃないかと思うぐらいに。
「へのへのもへ」の手法でキミにも複雑なイラストが描けてしまうぜという趣旨の、
葛飾北斎によるイラスト入門本を実際に試したらこうなったというお話。
パーツの描き方が判っていても、それらの比率というか「デッサン」が判っていないと、
きちんとした絵にはならないんだなと思った次第。
「ドラえもんのえかきうた」で描いたドラえもんがどこが歪んでしまうようなもんです。