何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「ACT」




またプログラムを打ち終わったのでご紹介。
今回はベーマガ1986年5月号からアクションゲーム「ACT」です。
謎の物体スペースアイの脅威から銀河を守るべく、
戦闘艇ACT号で敵に立ち向かうという壮大なストーリーがあるのですが、
要は昔懐かしいタイプの固定画面アクションゲームです。
ACT号を操りパネルで構成されたステージを動きまわり、
赤いパネル(敵のエネルギー源という設定)を全て回収して
ベースこと青いパネルに戻ればラウンドクリア。
作者は見た目がナムコの名作「モトス」に似ていることを気にしていたようですが、
内容は「モトス」とは全く別物です。





ステージ上にはACT号の他、敵キャラスペースアイが動きまわっています。
スペースアイにぶつかると機体の耐久力が減り、0になるとゲームオーバー。
ACT号は白いパネルにヒビを入れることができます。
スペースアイがこれを踏むと穴が開き、パネルとともに宇宙の彼方へまっさかさま。
これを利用して敵を倒せるというわけです。
さらに1キャラ分の間隔ならばジャンプで移動可能。これで敵を飛び越えたり、
飛び地に移ったりということもできます。





BASICゆえキー反応がとろく*1、さらに敵がやたら早いので、
慣れないうちはすぐ追いつかれ、あっという間にやられてしまいますが、
上達すれば穴を開けてスペースアイを飛び地に取り残すなんてことはもちろん、
スペースアイを穴で囲んで動きを封じるなんて芸当も可能になります。
しかし開ける場所を間違えると自分の身動きが取れなくなったり、
最悪パネルが取れなくなってクリア不可、ギブアップということになりますので、
穴を開ける場所を見極めることも重要となります。





このゲーム、敵の撒き方や誘き寄せ方を覚えて
得点が稼げるようになってくると俄然面白くなってきます。
スペースアイを倒すとダメージが回復するほか、時折アイテムが手に入ります。
巧くなれば全てのパネルを回収した後にスペースアイをおちょくって、
高得点やクリアボーナスの上乗せを目指すなんてのはあたりまえ。
さらに同色のアイテムを5つ集めると得られるスペシャルボーナスを狙うのもアリです。
ルールやゲームシステム、得点方式等々にアーケードゲームへの志向が色濃く感じられます。
先述した操作性の他、スプライト割り込みの関係で運が悪いと画面が乱れること、
43面とステージ数が多くて*2途中ダレる等々の問題点もありますが、
なかなか楽しめる佳作です。例によって動画はこちらです。

*1:さらにヒビを入れるのにESCキーを使うためちょっと操作しづらい。

*2:16面以降は8面から16面を4周させられる。