何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

やられたのはこっちの方だ!




最近、資料としてピクセルの「サンダーボルト」を買いまして、なんとかかんとかクリアしました。
ピクセルはMSX初期に活動したソフトハウスでして、
当時を知る者の間では「ゼータ2000」を作ったところとして知られています。
「ゼータ2000」と本作はともに「NEO伝説」なる壮大な構想の下に作られているのですが、
なんでも超未来、破滅の危機に瀕した人類を救うため、過去に存在した五つの破滅要因を排除すべく、
サイキックパワーを秘めた少年ネオが、時空を越えて戦うというものらしいのですが、
要は「サンダーボルト」は「ゼータ2000」の続編だということです。
ゲームは以前さわりだけやったことがありまして、感触や評判等はわかっていたのですが、
最後までひととおりやってみたところ、やっぱり噂に違わぬ駄作でした(おい)。





取説によれば前作が謎解き中心だったのに対し、本作は戦闘に主軸が置かれています。
とはいうものの、単調なゲーム展開、理不尽な敵の強さ、拙いゲーム設計、操作性の悪さ等々、
爽快感は一切なく、戦闘が楽しめないという致命的欠陥が。
さらに体力が減っても、回復手段が敵を倒して得られる回復アイテム以外になく、
戦っているうちにじり貧になっていくという仕様でありやがります(泣)。
ちなみに戦闘は飛び道具併用の体当たり式。
いみじくも制作者は「完全リアルタイムシューティングゲームに近い」とコメントしてますが、
中盤ではその意味をいやと言うほど実感することになりました。
他にはときおり雷とともに地表が水浸しになったり地震が起こったり等、
演出にはけっこう力が入っているのですが、ゲーム展開にはほとんど関係なくて邪魔なだけ。
マップは800画面ほどあるというのですが、基本的に上へ行くだけで迷うこともないという作りは、
後年の「里見の謎」に通じるものがありますな(おい)。
ハイドライド」が出た後でこんな作品を出されたら、
酷評されるのはあたりまえだなと、今更ながらしきりに思ったのでありました。


いかに当時のゲームが理不尽で難しいとはいうものの、
ハイドライド」「ザナドゥ」等々、その中でも評価された作品は、
今でも十分に楽しめる、普遍的なものを備えていたのです。
今回は正攻法でのクリアが困難だったので、チートのお世話になりました(号泣)。


ゲームオーバーになれば「Game Over」の文字とともに
「やられちゃったよーん」と、緊張感のないメッセージがプレイヤーの失笑を誘います。
子供が遊ぶということで、このようなメッセージを書いたのかもしれませんが、
なんというか、子供さえ騙せない子供騙しだというか。


NEO伝説は全部で5作になる予定だったのですが、
2作目の本作の轟沈が響いたのか、後が続かず完結しなかったことは、
往年のMSXユーザーの間で知られています。
戦闘主体のARPGという発想は悪くなかったのですが、それを活かせていないのが残念です。
例によってラスト近辺の動画を準備しましたので、興味のある方はどうぞご覧ください。