何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「デビルボール」復活させた




作品データ 「DevilBall」
小学館「ポプコム」1986年9月号掲載 作者・森田哲朗氏


例によってここのところ手を付けていたプログラムの入力と改造が終わりました。
ポプコム」掲載の「デビルボール」というMSX用RPGで、
その昔入力したことがあるのですが、なかなかうまく動かず、
バグ取りもできないままデータも紛失し、永いことうやむやになっていたのでした。
今回は往時に比べて格段に進歩したデバグ環境のおかげで、
無事遊べるようになりました。よかったよかった。


プログラムは移動やマップ展開を担当するマシン語リストと、
戦闘モードを担当するBASICリストの二つから構成されてます。
本作はプログラムこそ16キロバイト内に収まり、ディスクから呼び出すことも可能です。
ただし実行時に作成するデータが見事にディスクワークエリアを侵食してしまうので、
結局テープ上で動かした方が無難という仕様です。


犯罪組織クライムの首領チーアル将軍に攫われた妹の由加を取り戻すべく、
主人公の剛はクライムに戦いを挑むというのがゲームのあらすじで、
そのためには将軍からその力の源である7つの「デビルボール」を取り上げなければなりません。
そういうわけで、マップ上を探索しながらクライム軍団と戦い、
7つのデビルボールと由加を見つけだすことが、本作の目的となります。
もっとも、玉を集めても由加を助けても「フラグ管理」というものをやってないので、
ゲーム進行上、ほとんど意味がなかったりするのですが(おい!)。





題名や画面をご覧いただいて判るとおり、
本作は多分に「ドラゴンボール」の影響を受けてます。
剛は野沢雅子ヴォイスで「オッスオラ」とか言い出しそうな顔ですし、
なぜか筋斗雲にまで乗ってます(しかも如意棒付きだ!)。
「剛」の名前も「悟空」から一字抜いただけ。
敵キャラも、どこかで見たことのあるような連中がちらほらと。
ラスボスは、なぜかブタゴリラの声で喋りそうな奴でした*1
しかもこの作品、解析してみたところ「エンディング」というものがなさそうで、
目的を果たしても、敵がいなくなったフィールド上を延々とさまよわなければならないという、
ある意味非常に虚無的な結末が待ってます。復活させたのにクソゲーかよ!(泣)
というわけで、自分でBASICリストをあれこれ改造して、
玉7つと妹をがなければラスボスを倒せないようにして、さらにエンディングまで付けてやりましたとさ。





センスのねぇ画面。我ながら(号泣)

*1:当時原作にはまだセル様もフリーザ様も出てませんでしたからねぇ