何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

牧場の手伝いに行く

単車乗り仲間最上のTAKAさんの案内で、
彼の古巣である牧場の仕事の手伝いに行ってきました。
なんでも牧場は最近経営者が変わったというどさくさか、
人手が全く足りず、ここしばらくは11頭ほど飼っている馬の訓練はもちろん、
満足な世話さえできていないという有様で、
仕事を手伝ってくれる有志を探しているというところでした。
牧場は山形でもそれなりに名のある観光名所だったりするのですが、
その惨状には、山形県民や人間として心痛めるものがありました。


荒井が手伝ってきたのは厩舎の寝藁交換と馬の世話をほんの少しです。
糞尿で汚れた藁を新しいものと入れ替えたり、
馬の毛並みを整えたり汚れを払ったりという、裏方の仕事です。
地味ですがこれを怠ると馬が悪い病気になったり、のびのびと育たなかったりしますので、
決してないがしろにはできない、非常に重要な仕事です。
鉄馬には慣れっこの荒井でも、生身の馬の世話は全くやったことがありません。
TAKAさんの指示や説明を受けながら慣れない手つきで手伝ってきたのですが、
果たして手を貸せたのか、足を引っ張っただけなのか。


馬の世話はいわゆる「3K」と見なされる仕事ですので、
好んでやりたがる方もどれほどいるかはわかりません。
しかし「乗馬体験」だけではなかなか体験できないことですし、
飼い育てるとはどういうことかを垣間見ることができますので、
こういうことを体験させる場や機会がもっとあってもいいのではないかと思いました。
大変な仕事ではありますが、馬がいっそうかわいく思えるようになります。
誰が乗っても暴れないよう、誰でも安全に乗馬が楽しめるよう、
馬を育てあげるまでには、とてつもない手間暇が必要で、
それを請け負っている人間がいるからこそ、
牧場に遊びに来た方は、楽しく過ごせるわけです。


それにしても、こんなふうに体を動かす仕事というのはいいもんです。
飯は旨く感じますし、夜になればきっちりと眠くなります。
一仕事終えた後で入った温泉の気持ちよかったこと!