何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

わからんはずだよ

こんにちは、ファルコムメールマガジン担当のたまです! 第4回目の「イースヒストリー」は、「イースII住所録」と「イースIIパスケース」をご紹介します! 「イースヒストリー」のネタを探し社内の保管棚をあさっていたところ発見したこのグッズ。発売日がわからなかったので社内の資料を色々と調べたのですが、「All Catalogue Falcom 96 Spring」というカタログに製品情報が掲載されているのを発見!1996年以前に発売されたグッズのようです。

日本ファルコムのイースポータルサイト内の記事で
住所録と定期入れを紹介していたので、勝手に補足説明を。


こちら二点はもともと電波新聞社が制作・販売していたグッズです。
ファルコムショップや日本ファルコムのカタログ通販を利用する他、
電波新聞社から通販で寄り寄せることもできたかと記憶します。
史料によれば、制作にあたったのは電波新聞社デザイン部。
「DEMPA/ペンタン」名義で取り扱っていました。
電波製初のイースグッズが発売されたのが1989年9月のことですので、「イースII」発売半年ぐらい後。
紹介されている住所録と定期入れは1990年1月に発売された模様です。


当時電波新聞社は「イース」以外にも、数々のナムコゲームやコナミ作品など、
著名なゲームのグッズ製作・販売を手がけていました。
その関係で、その頃のベーマガに商品広告が出ていたりするのですが、
おそらくそうした史料は日本ファルコムには残っていないでしょうから、
詳細が判明しないのも無理はない話であります。
...というか、灯台もと暗し。ライセンス紹介のところに名前だけ載ってました。
これで電波新聞社製ということはわかるのですが、記事で全く触れていないのは、
単にたまちゃんが存じないだけか、大人の事情というものでしょう。


http://www.falcom.co.jp/licence/list/frame_pub.html


電波新聞社は他にもあれこれとイースグッズを出していましたが、
日本ファルコムが手がけたグッズに比べ、実用品としてのこだわりが強く、
件の住所録や定期入れはもちろん、ドット絵デザインに特化した色鉛筆、
札入れ、麻袋等々、実際に便利そうな品物が多かったと記憶します。
このあたりがゲーム屋である日本ファルコムと、
新聞屋である電波新聞社の違いだったのかもしれません。


記事にあるとおり、20年前はマニアショップ自体が少なかったため、
各種グッズは気軽に衝動買いできるものではありませんでしたが、
それでも熱心な愛好家は、通販で取り寄せるなりして入手していたものです。
特に日本ファルコムはカタログをソフトに同梱したり、
アンケート回答者にDMを送付したりと、当時から通販に力を入れてまして、
地方の愛好家にとってはありがたいものでした。
それが現在HP上で展開しているネット通販や、「豪華特典」の基礎となっているわけです。
その昔知人がイースII定期入れを使ってるのを見て羨ましく思った荒井でした。