何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

関山隧道に突っ込んできた


そろそろ雪も溶けただろうと、関山峠に行ってきました。
関山峠は東根市仙台市を結ぶ道で、現在は国道48号線関山トンネルで比較的容易に往来できるのですが、
関山トンネル開通以前の国道が、旧い隧道とともに残っているということは、山形県民にはよく知られています。
今回行ってきたのはこの旧道の方です。
旧道は現在のトンネルが開通して以来廃道となり、法面崩壊箇所もあちこちに目立っているのですが、
歩いて登れる程度には整備されているようで、予想以上に路面状態がよいです。
案の定、路面には残雪が少しある程度で藪もなく、隧道まで約2,5キロほど、峠歩きを楽しんだのでした。
旧隧道は明治初期に三島通庸の肝煎りで作られたもので、山形に近代的な発展をもたらした歴史の道なのですが、
山形県では幽霊が出るともっぱらの評判で、そういう方面で有名になってます。
現在は鉄骨によって宮城側の入り口が閉鎖され通り抜けできないのですが、ちょっと中も覗いてきました。
隧道の中ほどでは天井からしたたり落ちてきた地下水が凍って、大人の背丈ほどもある
見事な氷筍ができてました。


通り抜けできないため、改めて宮城側からも登って、隧道まで行ってきたのですが、
こちらは山形以上に路面が荒れており、廃道化が進んでいました。
季節柄藪はなかったのですが、雪解け水のせいか泥で抜かって、非常に歩きづらかったです。


関山峠も近々県民ケンちゃんで紹介する予定です。