何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

まらそん侍

さて、このマラソンだが、実は五輪に先立つこと41年前の1855年(安政2年)に日本でも行われていたのをご存知だろうか。このマラソンは第15代安中藩主の板倉勝明(かつあきら)のお声がかりでで藩士の鍛錬のため行われた「御遠足(おんとおあし)」と呼ばれる侍マラソン。50歳以下の藩士96名に安中城門から碓氷峠熊野権現までの約28kmを数組に分けて徒歩競争させたのだ。太平続きで軟弱にサラリーマン化した藩士を引きしめる目的があったのではないか、ともいわれているが、藩主の突然の死で開催は一回きり。この侍マラソンの記録が発見されたのは1955年。その当時、この安政のマラソンはちょっとしたブームになりNHKでラジオドラマ化され、翌年の1956年、昭和31年には勝新太郎主演でドタバタ時代劇「まらそん侍」として映画化もされた。1975年には「安政遠足侍マラソン」という市民マラソンとして復活、毎年5月に大会が開かれるようになった。



一回で終わったということは、藩士には不評だったんでしょうなぁ。
小学校不人気行事第一位のマラソン大会みたいなもんかもしれません。


ところで映画「まらそん侍」の存在は知ってましたが、史実をもとにしていたとは初耳でした。
出演者にトニー谷がいるもんで、てっきり作り話だとばかり。
そういや「何とか庵」のアカウント「psyzans」はトニー谷にちなんでます。
「さいざんす」。どうでもいい話で...