置賜地方の花見を兼ねて、長根峠に行ってきました。
長根峠は川西町と飯豊町の間にある、眺山という小山を越える峠で、
すぐ南には諏方峠が控えています。
峠は別名眺峠ともいいまして、その昔、徳の高いお坊さんが当地牛居坂を訪れ、
この山から周りを眺めたところ、近くに霊地があるのを見つけたから、
その名が付いたとも言われています。
峠の一帯は牧場になっています。鞍部のあたりは牛の臭いが漂っていました。
枯木や松並木の合間からは、ふもとの置賜盆地が姿を覗かせ、なるほど、名前のとおりです。
峠は整備された車道になってまして、車の往来もそれなりにあるのですが、
片隅にはお地蔵さんや古い石碑などもあり、古い峠であることが一目で分かりました。
川西町のあたりも峠密集地帯ですので、これから何度か足を運ぶことになりそうです。
花より団子
というわけで、毎年恒例、釜の越桜と薬師桜、草岡の大明神桜もついでに見てきました。
エドヒガンの開花はソメイヨシノよりも少々遅いようで、七分咲きといったところでした。
釜の越桜は例年よりも花が少ないように感じましたが、それでも大勢の花見客で賑わっていました。
それにしても、写真を撮っている方の多いこと。
何を使っているかが気になって、少々観察してしまいました。
コンデジや携帯電話の内蔵カメラはもちろん、意外に多いのが「写ルンです」と
十年ほど前の形のズーム式コンパクトカメラ。使っているのはもっぱら中高年の女性でしたが、
デジカメに買い換える必要を感じてないという方も、まだ多いのかもしれません。
EOSのフラグシップとかニコンのF3とかCONTAXとか、
本格的な機材を使っているのは中高年の男性の方々、いわゆる亀爺。
皆さん一様にポケットの沢山付いたメッシュのベストを着て、
三脚担いでいるのでそれとわかります。
中にはハッセルブラッドのSWCなんて機材を持ち出している方もいらっしゃいました。
超広角でどうやって釜の越桜を撮ったんでしょうね?
ちなみに荒井は写真はお休みにして、
花見茶屋でやまりまんじゅうとごさいまん*1喰ってました。
*1:地元の鯉屋のおばちゃんが手作りで出している中華まん。中はワラビと筍、挽肉入り。「さんさい」に二菜加えているから「五菜まん」とか。草岡の明神桜のとこで売ってます。