何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

杏仁豆腐制作中

杏仁。あんずの種の中に入ってます

 こないだシロップ漬けやらジャムやら仕込んだおかげで、手元に大量の杏の種が残りました。それでせっかくだからと杏仁豆腐作りに挑戦してみました。


 その名のとおり、杏仁豆腐は本来杏の種を使って作ります。杏仁霜*1を牛乳や生クリームなどと混ぜてゼラチン・寒天等で固めるというのがおおざっぱな作り方。多くの材料は必要とせず、作り方自体もそれほど複雑ではありませんが、杏仁霜を作るのが面倒くさいです(おい)。
 杏仁霜を作るには、まず杏の種の殻を割り、内側の仁を取り出さなければなりません。ノミと金鎚で割っている例をネット上で見かけたので、荒井もそれに倣ってみましたが、そんなに巧く割れるものでもありません。試行錯誤の末、下手にテクニカルに割ろうとするよりも、種をペンチでつまんで固定して、金鎚で叩き割った方が早いことに気付きました(おい)。


 これで終わりではありません。取り出した杏仁は薄皮に包まれています。これを剥かなければならないのです。この作業が非常に地味かつ大変(泣)。杏仁を半日くらい水に漬けておくと、薄皮がふやけて少し剥きやすくなります。
 剥いた杏仁を水適量とともにフードプロセッサーで粉砕し、さらしで絞ればできあがり。4.5kgほどの杏から採れた杏仁が45gほどで、そこからできた杏仁霜は大さじ3杯強くらい*2。重さにして、杏の実の100分の1以下の量です。
 杏の種から作った杏仁霜は、香りが非常によいです。これを豆腐にぶっかけて食べればもう杏仁豆腐になるんじゃないかというくらい(ならねぇよ)。作るのに手間がかかるので、アーモンドパウダーよりも高いのも無理はないなとおもいました。


 それで目下、冷蔵庫の中で冷やしているところ。やんばいできあがるといいんですけど。
 参考にしたレシピは以下のとおりです。杏仁霜の作り方は「つくる楽しみ」さんに倣い、分量と方法は「デリッシュキッチン」さんに倣ってます。


delishkitchen.tv
ws-plan.com


 ところで先日の干しあんず。なかなか自分好みのかんじに仕上がりました。家族には「もっと干して固い方がいい」と言われましたけど(おい)。

やんばいできました

*1:あんずパウダーみたいなもの

*2:重さ量ってなかった(汗)

バブルスの消息が気になる

 「朝三暮四」という故事成語があります。猿飼いが木の実を朝に3つ夕方に4つやるぞと飼い猿に言ったら怒ったので、ならば朝4つ夕方3つにしようと言ったら喜んだという故事にちなんだもので、目先の変化にとらわれ何も変わっていないことに気付かない蒙昧さを戒める言葉として使われます。
 しかしふとおもいました。同じく1日7個支給される木の実でも、朝に4つが欲しいということもあるのではないかと。朝にたくさん食べた方が調子がいいとかもろもろの理由で、分配量を任意に決めたい場合は多々あります。総量は変わっていなくても、その分け方が意味を持つことがあるのですから、そうかんがえると「朝三暮四」は一概に蒙昧さを戒められないのでないかとふとおもったのでありました。

ザック新調した

 先日やら扇風機やらヘルメットやら買ってお金がないのに、またやってしまいました。今度買ったのはザックこと山登り用のリュックです。
 これまで使ってたマムートのやつは、経年劣化で内側の防水コーティングがベロベロに剥がれたり、汗の塩気でファスナーが錆びたり、縫製も怪しくなってきたりと、数年前からいい加減ボロボロになっていて、そのうち交換をかんがえていました。しかし例によって踏ん切りも付かないまま棚上げになってたところ、いよいよ本格的にボロくなってきたので、このままではいかんとおもいきって新調しました。なんだかんだで15年使ったのか(汗)。
 今度買ったのは中型の比較的シンプルなやつ。やがて加水分解する防水コーティングをしてないから永く使えるという触れ込みです。20Lでは容量不足に悩まされたので40Lのにしたんですが、今度はやや大きくて荷姿が崩れやすいという問題にさっそく直面しております。

飛ばし記事

dc.watch.impress.co.jp


 ニコン一眼レフカメラの製造を終了するらしいというおはなし。確かに衝撃ですが、おもえばニコンデジタル一眼レフカメラは買う予定が全くないので、作らなくなっても自分にはほぼ影響がないことに気がつきました。ミラーショック程度の衝撃(おい)
 ニコン一眼レフカメラを買い足すならたぶんF2のアイレベル。

私としたことが

 読解力を鍛えるには、作文をしたり感想文を書くよりも、文章要約の練習をした方が効果的です。荒井はライトノベルやゲームのあらすじをまとめる作業を重ねることで、文章が読めるようになりました。


 それをもう一歩進めて、さらに日本語の理解力を深めたい場合、どんな方法が効果的だろうかとかんがえて、こんな方法におもいあたりました。J-POP等歌謡曲の歌詞の味読です。味読と称してますが、そう大げさなものではありません。「この歌の詞は何を唱っているのか」を読み取る練習、どういうことを歌った曲であるかを捉える練習とでも言いましょうか。
 歌曲は歌詞の内容までは理解されていないことがしばしばです。たとえば山下達郎の「クリスマスイブ」は決別の歌です。ギルバート・オサリバンの「Alone Again」はひとりぼっちになった悲しみと絶望を歌っています。にもかかわらずクリスマスは新幹線に乗って恋人に会いに行こうというCMに使われたり、再会の場面に使われてたり。歌詞の意味を理解していれば、こんなちぐはぐな使い方はできません(おい)。
 その理由は曲調や題名のイメージに引きずられて囚われてしまうためでしょう。ムードに流されず、文意を捉える理解力と視点を持つこと。その練習として歌詞の味読はけっこう効果があるのでないかとおもうんですが、そんなこんなにかかわらず九重佑三子の「また一人」は1回くらい聴いといた方がいいです(おい)