例によってプログラムは毎日入力していて、動作確認が終わったものも多数溜まっています。例によってレビューが追いついていないだけ(泣)。というわけで本日はMファン90年10月号に掲載された1画面ゲームプログラムを4本ご紹介。
1本目「EYES」は観察力&記憶力ゲーム。画面中いっぱいに目が表示されていて、いっせいに瞬きします。その中に一つだけ開きっぱなしのがあるので、それを撃ち抜きましょう。正解なら1点、ハズレならゲームオーバー。高得点を目指しましょう。
画面を埋め尽くす目の瞬きにはMSXの便利機能、PCGを使っています。画面内を同じ文字で埋め尽くし、VRAMのパターンジェネレーターテーブルを書き換えることで、一挙に大量のキャラをアニメーションさせているわけですな。
難易度はけっこう良心的。標的を見つけるのみならず、照準を合わせるという作業があるのがミソで、観察力のみならず記憶力も必要です。
ずらりと目が並ぶ様がブキミという方には耐えられないゲームかもしれませんが、荒井がこの手の妖怪でおもいだすのは「悪魔くん」の百目か「魔城伝説」のヒュドノスです(おい)
2本目「川の流れのように」。川辺に行くと、つい水面に石をぶん投げたりします。童心に返るというか、頭脳が子どものままだから、昔から変わらず同じ遊びに興じているだけ(おい)。というわけでこれはそういうゲームです。内容は美空ひばりと関係ありません(おい)
川面に流木が漂っています。流木をうまいこと導き、画面左緑のところまでたどりつかせましょう。流木の流れを変えるには、石を投げます。水に石を投げこむと同心円状の波が立ち、それで流木を押し戻せます。赤いところは浅瀬です。流木がこちらに乗り上げると、救助不能でゲームオーバー。どれだけ先の面に行けるかを競います。
しかし流木の動きは速いです。先手を打って石を投げていかないと間に合いません。童心に返って無邪気に石を放っている場合ではないのです(おい)。
裏技的な方法として、浅瀬を崩すことができます。投石が立てる波が浅瀬にぶつかると、同心円状に削れます。これを利用して微妙に位置を変えつつ石を投げ込み続けると、浅瀬がどんどん削れ、しまいには消してしまうことさえ可能です。この技を使って浅瀬を消して進路を作ると、けっこう楽にクリアできたりします(おい)
3本目「3もくならべ名人戦」。三目並べはよく知られた対戦テーブルゲームです。自分と相手で盤面に互いに石を打ちあって、先に自分の石を三つ並べた方が勝ちというやつ。しかし単純すぎて必勝法が存在し、それさえ知っていれば負け知らずになるという致命的欠陥があります。本作はそこに一工夫を加えた三目並べです。
本作の工夫とは、3手前の石が消えること。三目達成を目前にして石が消えるなんてことが当たり前に起きますので、打った石の順序を覚えておかないと、三目を並べることは叶いません。
変則三目並べゲームとして、以前「ヘンな三目並べ」をご紹介しました。こちらはよりシンプルなルールで、三目並べにひねりを加えています。
4本目「黄色の珠玉」。あらかじめ自機の動き方を指定して解くタイプのパズルゲームは、けっこうよく見かけたものでした。動かし方を最初にコマンドとして与えたら、あとは自機がそのとおりに動いて無事解けるかを見守るというやつ。本作は1画面でそれを実現したパズルです。
ステージが始まると、まずはコマンドを入力します。画面の石の配置を見ながら自機・黄色の珠玉の動きを考え、手順を組み立てましょう。可能な動作は上下左右の4つ。黄色の珠玉は一度動き出したら何か他のものに当たるまで移動し、コマンドに従って向きを変え、また他のものに当たるまで移動します。そしてゴールに導けばステージクリアです。各面手数が決められていますので、その手数に収まるようにコマンドを組まなければなりません。
1画面で実現したことはもちろん、驚くべきはその面数。1画面にもかかわらず、全66ステージを収録。解きごたえも抜群です。各面は疑似乱数と、面に配置されるオブジェクトの数と手数を合成した数から求めたキャラクター1文字分のデータから生成しています。