何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「HEAT! PARM」

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 本日もMSXプログラムネタ。Mファン89年8月号掲載「HEAT! PARM」のご紹介です。


 題名は「燃えろ!パーム君」ぐらいの意味でしょうか。作者はおなじみEMGVTさん。本作は先日紹介した「エレクトリックアクシデント」の続編みたいなものですが、ゲーム内容は全く異なります。
 舞台は「エレクトリックアクシデント」に登場した発電所。そこに宇宙人が襲来したので、やっつけようというゲームです。ちなみにパーム君とは主人公の名前です。


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 やっつけるには発電所らしく電気を使います。発電所には銅線とスイッチが備え付けてあります。宇宙人を銅線の上におびき寄せ、スイッチを入れて電気を流してやれば、感電して一丁上がり、というわけです。
 ただしスイッチを入れられるのは各面1回だけ。宇宙人は複数出現しますので、うまいこと全部を銅線の上におびきよせたところでスイッチを入れなければなりません。
 銅線は若干増設可能な他、壁を設置して宇宙人を閉じ込めることが可能です。確実に仕留めたいなら、壁をうまく利用して宇宙人を銅線の上に閉じ込めてからスイッチを入れるのが定石です。このあたりはちょっとパズルっぽいですな。


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 「ドアドア」「オストリッチ」等々、一網打尽の気持ちよさをフィーチャーしたゲームは数あります。本作も一網打尽にするゲームということになりますが、そこをさらに推し進め「チャンスは一度きり」としたところが他との違いでしょう。1回しか攻撃できないことで、緊張感が出ています。


 なかなかよくできたゲームなんですが、「EMGVT作品にしては素直すぎる」というのが第一印象だったりして(おい)。