何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「チャップくんの玉入れゲーム」

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 そのむかしコナミが「サーカスチャーリー」というゲームを出してました。かのチャップリンの「サーカス」にインスピレーションを受けた作品とささやかれることもありますが、今回ご紹介する「チャップくんの玉入れゲーム」も、チャップリンに触発されたんだろうとおもわれる作品です。


 本作はその題名どおりの玉入れゲームです。主人公チャップ君を操り玉を放り投げ、どんどんバスケットに入れましょう。制限時間は1分。その間にどれだけたくさん入れられるかを競います。玉は自動でバスケットの方に投げてくれますが、バスケットは左右に往復移動しているので、巧く入れるには移動分を見越しておくのがコツです。


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 もちろんこれだけのゲームにはあらず、お邪魔キャラとしてブロックなるものが出現します。ブロックも画面を左右に往復しまして、これに当たると即アウト。ブロックはジャンプでかわせます。ジャンプには少しクセがあるので若干の慣れが必要ですが、慣れてしまえばけっこうひらりとかわせるようになります。
 バスケットを追うだけではなく、ブロックも見ながらプレイしなければ、高得点は望めません。この二つを同時にこなすところが本作の面白さ。時間制限のおかげで一局がすぐ終わるので、中だるみしないのもよいところです。


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リスト中では「カップくん」と記載されてるがどう見たってチャップリンだよな。
 そして出色なのはキャラクターでしょう。名前はもちろん、杖と山高帽にチョビ髭というチャップ君のビジュアル。これはどう見てもかのチャールズ・チャップリンが元ネタでしょう。一目でそれとわかるばかりか、手足をヒョコヒョコさせたり、スプライトのアニメでユーモラスな動きを見せてくれるあたり、ゲームに見た目の楽しさを添えています。


 ところでこのゲーム、ポケットバンク収録作品なのですが、VENOMさんの情報で「不思議プログラム集」に掲載された作品であることが判明しました。なるほど、言われてみればグラフィックや動きの凝り方に、ひと味ひねったこだわりを感じます。改めてVENOMさん情報提供ありがとうございます!