何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「なとやん」

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 いつものMSXプログラムネタ。本日はMファン89年5月号から「なとやん」です。


 身もフタもない言い方をすれば1画面プログラム「プーヤン」です(汗)。主人公の名前は勇者ロトならぬ勇者ナト。タイトルはナトによる「プーヤン」だから「なとやん」という洒落とおもわれます。ですから画面右側でプレイヤーを昇降させ、落下してくる敵を狙い撃つという内容も「プーヤン」といっしょ(おい)。ちなみに敵はオオカミではなくスライムです。撃ち逃したスライムが着地するとワンミス。5ミスでゲームオーバー。それまでの得点を競います。


 1画面プログラムなので当然本家からは相当に簡略化されていますが、独自要素を加えることは忘れていません。「プーヤン」の矢は直進しますが、「なとやん」の矢は放物線状に飛びます。本家より挙動がリアルだ!(おい)
 もっとも、この仕様こそが、ゲームを断然面白くしています。命中させるには、弧を描く矢の軌道と、狙う敵の移動量や距離を考慮しながら射掛けなければなりません。この「狙い越し」が必要なところが本作の面白さで、単なる「プーヤン」もどきに終わらない作品にしています。操作性もよく、なかなか楽しめるゲームです。