何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

モンブランいただいた

 縁あって万年筆をいただく機会に恵まれました。
 荒井が首を突っ込んでいる歴史研究会でお世話になっている先生が、「以前海外旅行に行った際買ってきた万年筆があるのだが、使う機会もなく現在に至るので、使ってくれそうな荒井にやる」ということで、ありがたく頂戴してきたのでありました。で、いただいたのはコレです。





 ( ; д) ゚ ゚  モンブランだよ!


 モンブランは「ザ・万年筆」*1とも言えるブランドで、万年筆遣いなら知らないのはモグリだろという存在です。全万年筆ユーザーのあこがれ・モンブラン。「高級ブランド」ゆえ縁がないだろうとおもってましたが、何があってか荒井の手元にやってくることに(汗)。
 キャップには旗印であるホワイトスターのマークが輝き、ペン先にはヨーロッパ最高峰の標高「4810」の刻印が。趣味文等で見知ったモンブランの特徴まんまです(おい)。



プラチナ万年筆の「3776」はコレが元ネタらしいぞ
 拝領した品は30年以上昔に製造されたものらしく、クリップには「W-GERMANY」の刻印も見られます。ずいぶん永いこと眠っていたようで、14金のペン先は色が少々くすんでます。
 インク詰まり等の不具合が心配でしたが、尻軸の回転吸入機構は問題なく動いているようで、インク漏れなどもなし。何度も水を吸ったり吐いたりして内部を洗浄し、手持ちのパイロットのインクで試し書きをしてみたところ、永年のブランクを感じさせないほど快調に書けました。こいつ・・・動くぞ!(違)


 万年筆のいいところのひとつは、丁寧に扱ってちゃんとメンテナンスさえすれば、滅多なことではへこたれないことです。永年使っていなくとも、かんたんな手入れで息を吹き返す可能性が高く、その寿命の長さは電化製品の比ではありません。世代を超えて受け継がれることもしばしばです。
 そしてまさか自分が万年筆を託されることになるとは。このモンブランもいつかはかけがえのない形見の品となるのでしょうし、荒井が年老いたらまた別の誰かに託すことになるのかもしれません。
 ペンを贈ることとは、学び続ける気概を託すことでもあります。万年筆の贈り物。これはないがしろにはできないな、大切に使わなければならないぞと、背筋が伸びるおもいがするのでありました。万年筆を贈られるのは好いもんです。





 とりあえず試し書きは済ませましたが、本格的な使用はもうちょっと先になりそうです。残ってたインクも洗浄したいし、地元にモンブランのボトルインク売ってる店がないんですのよ(泣)

*1:ちなみにむかしプラチナがこういう名前の万年筆を販売してたみたいです。