何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

花咲山に行ってきた

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 というわけで山形近辺に行ってきたのですが、そのついで、GR IIIの試し撮りと山歩きの足慣らしがてら、花咲山に登ってきました。
 花咲山は上山市の葉山温泉の裏手にある山です。去年登った経塚山のひとつ南の山ということになりましょうか。経塚山同様、上山が近年力を入れているクアオルトコースの一つに指定されており、観光ガイド等では眺望が抜群と紹介されることが多いです。


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 登り口は温泉旅館・古窯の裏の路地みたいなところ。登山口脇にはコースの案内看板の他、猫の額ほどの駐車場があります。この駐車場は積雪期は閉鎖されるので、ようやく登れたというわけですよ。


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 道は登山道というより、つづら折りの幅員の狭い車道です。登ると程なく舗装が切れ、砂利道になります。案内看板によれば、山の名のとおりに、季節の花なども植わっているようなのですが、雪解け直後の今の時期は緑もなく、見通しは至って良いものです。
 沿道には有志が植樹したらしい桜の木が並んでいます。一月もして咲きそろったところは、さぞ見事なものでしょう。


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 車道からそれた遊歩道には、平らで寝そべるのにちょうど良さそうな「横臥浴の石」と、「クナイプ」なる井戸があります。クナイプの汲み出しポンプにはまだブルーシートがかけられ、冬支度のまま。水を汲むことはできませんでした。


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 入り口から10分程登っていくと、名所・展望台に到着です。展望台は「恋人の聖地」というふれこみで、いかにもカップルで鳴らしてくださいといったかんじの鐘が設置されてあります。展望デッキ入り口の碑はハート型。デッキの柵にはカップルが愛を誓って残していった南京錠がいくつも掛けられてあります。
 「愛とは束縛だったのか?」などとひがみつつ(泣)、デッキの先端に出てみると、そこからは噂どおりの展望が得られます。眼下に上山の市街地を一望し、目の前には三吉山が、その奥には蔵王の山々がまだ白い頂を並べます。


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 クアオルトのコースはまだ続きます。展望台の少し先の医王山なる山のてっぺんには、葉山神社が祀られてあります。おそらくこの道は葉山神社への道だったのでしょう。
 神社の脇には健康作りにどうぞとぶら下がり健康器が設置されてあります。「ぶら下がり健康器なんて、十字屋のテレショップで見たきりだな」などと言いつつ、荒井もぶら下がってきましたが、すぐに腕がくたびれて、あぁ、歳は取りたくないもんだとおもったのでありましたとさ(泣)
 神社付近から葉山の温泉街に下る道もあるようですが、崩れでもしたのか、目下通行止めのようでした。
 写真を撮ったり一休みしながら登山口と神社を往復して、時間にして50分ほど。ささやかな行程でしたが、天気にも恵まれ、楽しく歩いてきました。今年もいよいよ冬眠開けです。


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 今回はGR IIIの試し撮りも兼ねてました。荒井が試したところ、数10センチ程度の距離の被写体にピントを合わせようとタッチAFを使ったところ、ピントが背景にあってしまう例がいくつかありました。こういった条件はちょっと気をつけなければなりませんかね。
 あれこれ癖は多そうですが、さすがはAPS-CのGR。やはり基本的によく写ります。空の色がきれいに写るのと、暗いところでも色がつぶれないのは衝撃でしたぜ(おい)。