何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

経塚山に行ってきた

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 あまりに天気がよかったもんですから、コストコにガソリンを詰めに行ったついで、上山にある経塚山に登ってきました。ここも前から気になってた割に、なかなか登ってなかったところです。
 上山市街地の西部は丘陵地帯で、標高300~400メートル程度の低山が並びます。近年市が押し出している「クアオルト」ウォーキングはこの地の利を活かしたもので、山歩きコースがあれこれ整備されています。今回登ってきた経塚山は、そんな丘陵地帯に属する里山のひとつです。


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 取り付きは以前確認済み。旧カミン前から温泉街を突っ切って、先日破産してしまった材木栄屋駐車場脇から延びる枝道に入って跨道橋で国道458号線を渡り、山の方へ進むとやがていかにもここが登山口だ、といったかんじのところが現れます。車が何台か停められるスペースがあるのでここにパジェロミニを停め、登山開始です。


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 登り始めたのが11時40分頃。道は概してよく整備されています。一部がクアオルトコースになっているため標識も充実していますが、里山の常で道が錯綜しています。地形図に載っている道と、案内看板に記されている道をすり合わせ、現在地を確認しながら進みます。
 登山道には幾つかの詩歌碑が設置されています。結城哀草果といった有名どころから、詩をたしなんだ住民など作者はさまざま。手描きのイラストが添えられた解説看板が良い味を出しています。登山口付近の案内看板には碑の位置が記されているので、デジカメ等に撮って参照できるようにしとくと便利です。


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 地図を見ながら登ること約20分で、無事標高398メートルの山頂に到着。あたりは雑木林でそれほど眺めは得られませんが、上山が輩出した歌人の代表・斎藤茂吉の句碑が設置されています。句碑の前に腰掛けて、ふもとで仕入れてきたパンで昼食*1。北西には葉を落とした木立の合間から石倉山が見えますが、現在そちらに向かう道はないようです。


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 帰りは往路とも少し違う道を歩いてきました。里山なので道はけっこう選べます。晩秋であたりの木々はすっかり葉を落とし、間から東の方に蔵王や瀧山が覗きます。冷たく澄んだ青空のもと、落ち葉を踏みながらすっかり見通しの良くなった林を歩くのは、晩秋のならではの楽しみです。


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 途中の水場で一息ついて、登山口に戻ってきたのが12時40分頃。およそ1時間ほどの行程でした。近くには他にもクアオルト等のルートが整備されていて、植物や風景等々が楽しめるようです*2。今回は手軽に登って下りてくるコースを歩いてきましたが、他のコースも気になるところです。上山は歩いて楽しめる場所につくづく恵まれてますなぁ。

*1:オーバルさんのあんこぱんとサンドイッチ旨かったぞ。

*2:山形屈指の怪奇スポットとされる滝不動もこの近く。