何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

米大平山に行ってきた

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 曇りの予報に反して天気がよかったので、前から気になっていた米大平山(よねたいへいざん)に行ってきました。
 米太平山は、鮭川村は米地区にある標高206メートル程の里山です。むしろ地元では、ふもとにある米湿原の方が有名です。この米湿原を取り囲むように座っているのが米太平山なんですが、「やまがた百名山」で採りあげられるまでその存在を知りませんでした(おい)。


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 ともかく米湿原の駐車場にDJEBELを停め、12時半に登山開始。湿原に向かう道とは反対方向に下りていくと、やがて堤が見えてきます。堤を横切った少し先から、本格的な登りが始まります。
 山の上には送電線が通ってまして、鉄塔もいくつか経っています。どうやら登山道はこの巡検路を利用したもののようです。登山道は尾根道でけっこう急な印象を受けますが、道は良いので登りやすいです。


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 拾った山栗などかじりながら歩くうち、12時50分に絶景ポイント到着。眼下には鮭川の流れと、松坂や神田といった集落が、北西方面には与蔵峠が望めます。真正面には雲に隠れながら、鳥海山の裾野が伸びています。頂上はこのすぐ上なのですが...


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 その頂上が何やら藪っぽい林で展望もなく、地味なところです。頂上の先には道跡らしきものが続いているんですが、藪っぽくて先に行けるのかどうか怪しかったので、山頂手前から分岐する鉄塔巡検路の方を進んでみることにしました。


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 巡検路は山頂からの登山道以上に整備されています。しかし飽くまで作業道だからか、沢を横断するところに橋が架かっていません。ともあれ道ははっきりしているのでどんどん進んでいくと...


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 廃道に出ました(汗)。
 轍の跡があるので、自動車が通れるような林道だったのでしょう。しかし車が出入りしなくなって久しいのか、草ぼうぼうで、背丈の高い草が生い茂ってます。跡は明瞭なので、道を見失う心配はないだろうと進んでいきますが、果たして登山口近くに戻れるか心配になってきます。
 なかなか次の展開が見えず、いいかげん心細くなってきて、来た道を引き返そうかとおもった頃、ようやく待望の登山口・米湿原駐車場の方向を示す標柱を発見。この道でよいのだとほっとして、案内に従ってさらに歩くことしばらく。14時になった頃、無事駐車場に戻ってきたのでした。


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 湿原も見物したかったのですが、残念ながら夏の大雨で被害を受けたため、現在湿原には立ち入れません。駐車場に向かう道には、路肩が崩れて底の湿原まで土砂が落ちた場所もあり、豪雨の爪痕をまざまざと見せつけられました。