何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

黒伏山に登ってきた

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 世間はお盆でどこに行っても混み合ってることは判っていましたが、登れるうちに登ろうぜと、先日黒伏山に登ってきました。
 黒伏山は船形連峰の前衛にあたる山で、東根市にあります。南側がすっぱりと切れ落ちた山容が特徴で、その異様な姿は遠くからでもはっきりとそれとわかります。去年御所山に登った際、間近にその姿を目にして、カッコイイ、これはぜひ登りたいとおもい、それで今回登ってきたというわけです。


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 切れ落ちた部分の正体は高さ300メートルにも及ぶ巨大な岩壁です。岩壁はロッククライミングの名所で、登攀ルートもあるのですが、荒井にそんな技術と度胸はありません(おい)。
 今回登ったのは、「JANGLExJUNGLE」こと黒伏高原スキー場前から南麓をまわりこみ、稜線伝いに山頂を踏み、白森・銭山・福禄山を経由して、柴倉山登山道を下ってスキー場前に戻ってくるという周回コース。現在でこそ黒伏山登山道として定着したようですが、かつてはあまり整備もされていない玄人向けのルートで、その名残か、地形図にも道が一部載っていません。


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 8時20分に登山口最寄りのスキー場第4駐車場を出発。お盆だからそれなりに人がいるだろうとおもいきや、いたのは柴倉山に登るらしい方が一人だけ。けっこうメジャーな山だとおもっていただけに意外でした。
 ともあれ駐車場脇から伸びる小径を下り、仮設橋で村山野川を渡ると、程なく「大平黒伏コース登山口」の看板が現れます。本格的な登山道はここからです。


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 序盤は比較的平坦な道で森の中を進みます。道跡こそありますが、このルートが地形図に載っておらず、さらに標柱の類いがほとんどないので、道を見失わないよう気を遣いました。北に控えているはずのあのカッコイイ岩壁は、森が深くてさっぱり見えませんが、岩がちな登山道が、地続きであることを知らせてくれます。森の中を40分ほど歩いたところには、クライマー向けの登り口を示す小さな目印が取り付けられていました。


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 その直後、道が判りづらい場所などもありましたが、なんとかかんとか登山道をたどっていくと、感じのいいブナ林が現れます。小さな尾根を一つ越えたところの沢が最後の水場です。


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 9時35分に主稜線の西側、遅沢登山口との分岐点に出ます。本格的な登りはここから。高低差330メートル余の急登で、ロープ場なども現れます。ここですっかり汗だくになって、気付けばズボンがべしゃべしゃでした(泣)


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 40分ほどの登りで急登は終わり。林が切れて展望が開け、切れ落ちた稜線が目の前に迫り、眼下にはスキー場が一望です。あの岩壁の上に出てきたわけですな。岩壁のてっぺんに通じる小径もありますが、茂みで妙に判りづらく歩きづらくなっていた上、断崖の際々を危うく歩くようなところで足を踏み外したときが怖かったので、行くのはやめときました。
 途中林や茂みに遮られる箇所を挟みつつ、このあたりからぼちぼちと眺めが得られます。


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 そして10時35分に山頂到着。山頂は茂みの中の猫の額ほどの広場です。標柱と三角点があるだけで、展望はありません。ここで息を整え、眺めが良いと評判の白森を目指しますが、長くなったんで以下次回に続きます(おい)。