何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

表紙はゲノルがダユーを打ち払ってる絵

バルザス= ブレイス ブルターニュ古謡集 | 彩流社


 そのむかしこんなネタを書いていたので、当然「バルザス・ブレイス」の存在は知っているのですが、当時は日本語訳がなかったので、フランス語もブルトン語*1も判らない荒井には読む手立てがなかったのでありました。
 お値段は少々張りますが、こういうものは手に入るうちに手に入れないとのちのち面倒なことになるので、読んでみようかとおもってます。


 ついでにラロの「イスの王様」の音源や動画などないかとYouTubeで漁ってみたら、いろいろ見つけることができました。15年ほどまえにあの記事を書いた頃はYouTubeは存在せず、ネット上の情報もごくごく限られたものでした。今となってはWikipedia等で詳しいあらすじも読むことができます。全くあの頃からすれば驚きの充実ぶりです。


 と、こんな具合にネット検索で相当な情報に無料で触れられる現在になってなお、荒井はそれなりの金額を払ってまで本をあがなおうとしていたり、やっぱりCDで聴きたいなとおもってしまうわけですが、もしかすると、荒井も含まれるいわゆる「団塊ジュニア」の世代は、所有することにこだわりを持つ最後の世代なのかもしれません。
 「天に宝を貯えよ」ではありませんが、物理的に所有することなく、クラウドで必要な時に必要なだけ引き出せるとか、コピーが失われてもいくらでも再生できる等々、デジタルデータの利点は判っているつもりですし、もはやその恩恵にもあずかっているはずなのですが*2、やはりモノとして持っていないと不安だったり、ネット上で無料で得られる情報は確たる論拠として使えないとおもってしまうのは、バブル経済の勢いがあった時代に少年期を過ごしたゆえの刷り込みなんでしょうかねぇ。

*1:以前「イース・オリジン」が出た頃、jdkがライヴで曲にフランス語の朗読を乗せるなんてやってたのを見て、なんでブルトン語じゃないんだとおもったのはどうでもいい話。

*2:CD以上に音質の良いハイレゾ音源なんて、データ配信ならではの賜物ですよね。