何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

これなら当然旨いわけだよ

 先日谷地のひな市にまん平さんの揚げドーナツを買いに行った際、パティシエさん*1の仕事ぶりを見る機会に恵まれました。イベント限定の揚げドーナツは大人気で行列必至なので、並んでいる間に、ドーナツを揚げている様子をとっくり観察できるというわけです。
 作っているのは素朴な揚げドーナツなのですが、ドーナツメーカーの外側に付いた生地をいちいちきれいに拭き取ったり、使うたびに道具をきちんと同じ位置に戻したり。生地は小気味よいリズムで絞り出され、空になると同時に毎回ほぼ同じ数のドーナツが油の中に踊ります。フライヤーにはなみなみと油が入っているにもかかわらず、周りはちっともカスや油が飛び散っていません。清潔かつ丁寧で無駄のない所作といい、その仕事ぶりのきれいさに、非常に感銘を受けたのでありました。
 お菓子作りに限りません。仕事とはこうやらなければいけないんでしょうなぁ。

*1:たぶん先代さん