何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

日東ベスト総合文化祭に行ってきた2017




 今年も11月3日が来たということで、毎年文化の日のお楽しみ、寒河江の業務用加工食品会社・日東ベストさんの総合文化祭に行ってきました。友人TAKAさんは仕事の都合が付かなかったということで不参加。今年も荒井ひとりで見物してきたのでありました。
 今年はいつもよりやや早めに家を出たおかげで、8時半の開会セレモニー開始直後に到着。会社の偉い人や来賓挨拶の後、社内保育所の子供さんらによるお遊戯や、社内有志によるノリノリなコーラス発表などありまして、いよいよ開場となりました。というか開会セレモニーでテープカットや打ち上げ花火までやってるなんて、10年近く通っていたのに初めて知りましたぜ(おい)。








 さておき開場と同時に、待ちかねていた来場者が一斉に会場へとなだれ込みます。目当ては同社の良質な業務用高級冷食が格安で買える即売会。毎年来客が殺到して大混乱になってます。そういうわけで今年は対策を講じたのか、カゴを持たせて品物を選び取らせ、レジで精算するという方式に変わってました。しかしそれでも直売コーナー前には順番待ちの長蛇の列ができ、最後尾は入り口そばの本部ビルあたりまで達しているという有様。今年は例年にない好天に恵まれ、来客数も多そうな気配です。





 今年は去年とも方式を改めたところが目立ちます。即売会の精算方式もそうですが、いちばん驚いたのは去年までの青色の八角形ぽいおなじみの入場ゲートが、空気で膨らますバルーン式のものに変わっていたこと。実行委員で面識のある社員の鈴木さんによれば、去年までのゲートは20年ほど使っていたものだそうで、今年から替えたのだとか。見慣れたゲートが見当たらなかったので、おもわず会場はここでよかったのかと二度見してしまいました(おい)。
 とりあえず買い物はあとにして*1、工場奥の有料試食コーナーへと向かいます。












 有料試食は総合文化祭もう一つの目玉です。旨いと評判のソーセージや加工肉、冷凍の焼きそばやヒレカツ・コロッケ等々をその場で調理して、一皿100円程度の激安価格で提供しています。ですから今年も準備していきましたよ。100円玉を棒金で(おい)*2。地元寒河江っ子は文化の日はここで調理済みのウィンナーやら揚げ物やらを大量に買いこみ、当日の昼餉や夕食にするのだとか*3
 全部旨そうなのであれもこれも食べたいのですが、今年は三種類出ていたソーセージと塩焼きそば、去年食べてなかったハンバーグを選択。腹の調子を見ながら少しずつ買い食いするつもりだったんですが、もうこれでおなかいっぱい。歳をくって食が細くなったぜと嘆きつつ、やはり一皿一皿のボリュームがあるのです。さすがは食の祭典、朝からモーニングハンバーグは腹に来たぜ。
 荒井が食べなかったところでは、メンチ風スペシャルコロッケというのが非常に気になりました。
 ちなみにもみじ亭のメニューは去年と同じ、チーズインハンバーグ定食・牛丼定食・長崎ちゃんぽんでした。寒河江学校給食のカレーがまた喰いたいぜ。









 けっこう楽しみにしている研究所での食文化展の今年のテーマは、発売十周年を迎えた「フレンズスイーツ」でした。
 フレンズスイーツとは日東ベストさんが近年力を入れている、学校給食用アレルゲンフリーのデザートです。アレルギー持ちの子供さん向けに別メニューを用意することにともなう諸問題を鑑みて、みんなが同じお菓子を食べられるようにという趣旨で開発されました。
 荒井も何度か食べたことがありますが、ふつうにおいしく食べられます。発売当初から徐々にラインナップが増え、今では神町に専用の工場*4を設け、大々的に生産中。すっごーい!きみはベストのフレンズなんだね(違)。
 展示はアレルギーが起こる原理や検査方法を、パネルや実際の機材等々で紹介してました。しっかり展示で勉強したからクイズは全問正解だったぜ(おい)。






 隣ではこれも毎年おなじみ、咀嚼しやすい介護用食品が試食付きで展示されています。今年は果物ゼリーやサラダ等、さらに新商品が増えてました*5。いつもなら食文化展は比較的空いているのですが(失礼な)、年々注目度が上がっているのか、今年はけっこうな人入りがあって賑わってました。






 食文化展の見学後、外に出てみると入り口脇のステージで「コンビーフ講座」が開かれているのでこれも見物。ステージではコンビーフのかぶり物をかぶった「コンビーフおじさん」が、コンビーフの作り方や缶詰の仕組み等の紹介をしてました。講座の後のコンビーフ缶積み上げ競争は参加希望者多数でけっこうな人気です。
 もともと日東ベストさんはコンビーフ会社として大きくなった企業で、コンビーフは現在でも重要商品のひとつとなっています。てか非公式ゆるキャラ「コンビーフマン」はどこ行ったんだ(おい)。





 コンビーフ大会後、会場周辺が急に慌ただしくなります。それというのも次に最上川司さんのライブ&トークショーが開かれるから。最上川司さんは最近山形で大人気のヴィジュアル系演歌歌手。同じ西村山出身のスターということで招んだようです。日東ベストさんもずいぶん太っ腹だなとおもいつつ、コンビーフ大会に引き続きもちろんこれも見物したのでありました。
 観覧席からはおばさま方の黄色い声援が飛び交います。途中マイクの音が出なくなったりつまづいて転びそうになったり等々のハプニングがありつつもうまいことネタにして笑いを取ったり、地元民にしかわからないネタや日東ベストよいしょのくすぐりを入れつつ、1時間のステージで「まつぽいよ」などのオリジナル曲や人気演歌ナンバーのカバー等10曲ほどを熱唱*6。かなり場数を踏んでライブパフォーマンス慣れしているなと感心します。日ベス牛丼とチルドのチーズクレープが大好物でよく食べていたということで、妙に親近感がわきました(おい)。
 「バンドが車なら物販はガソリン」の格言に従い、物販コーナーでCDでも買ってこうかと思いましたが、小遣いが足りなかったのでやめました(買わないのかよ)。





 ちなみに画像がないのはライブステージが撮影禁止だったから。ことしも場内生中継やって、ライブステージ流せばよかったのに(おい)。










 ライブパフォーマンスにすっかり満足した後、やはり恒例、作品展を見学に向かいます。会場本部ビル前では川崎重工製産業用ロボットによるコーヒーサービスのデモンストレーションが実演してました。バイク以外にこんなものも作ってたんですな。
 今年の作品展でスゲぇとおもったのは釣り用のたも網。山でちょうどよさげなT字型のカヤの枝を見つけ、半年がかりで曲げたりくっつけたり磨いたりして仕上げたそうで、自作できるものなんだなと感動さえおぼえました。作品展は社員や会社関係者の方々の手芸品や工芸品、書や絵画等々が中心なのですが、時にこういう意外なものがあったりする*7ので、毎年楽しみに見てしまいます。





 ところで 今年はいつもの山野草展がないなとおもっていたら、作品展と一緒になってました。





 あんまり試食に回れなかったのが心残りといや心残りですが(おい)、4時間ほど会場に滞在して、今年もすっかり楽しんできたのでありました。
 毎年言ってますが、この催しは単なる単なるお得な即売会や安売りイベントはなくて、地元密着型企業による地域経済・文化への還元を旨とする「総合文化祭」だからこそ、寒河江市民に愛されている行事になっているのだとおもいます。日東ベストのみなさん今年もおつかれさまでした。
 総合文化祭は毎年11月3日の開催です。ご興味のある方は来年ぜひ足を運んでみてくださいませ。


 

*1:荒井のお目当てであるレトルトカレーとコンビーフは昼過ぎでも買えました。冷食は家まで距離があるので毎年断念(泣)

*2:小銭があると支払いがスムーズです。きのう仙台に行ったついで、八木山の七十七銀行で両替してきました。

*3:有料試食の食べ物を持ち帰って食べることはいちおう止めてください、ということになってます。

*4:太陽工業のラジコン工場だったところを改装したものです。

*5:コールスローサラダにはけっこうびっくりしました。

*6:デジタルのリズムトラックに演歌のメロディと歌詞を載せ、演歌の唱法で歌うという音作りがおもしろいなぁとつねづねおもいます。

*7:しかもけっこう出来がいい