何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

再び瀧山に登ってきた

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 すっかり遅れてしまいましたが、一週間ばかり前、また瀧山に登ってきました。先日西蔵王方面から姥神コースを登ろうとして道がわからなくなり、あえなく撤退してきたのはこないだネタにしたとおりですが、このままではおさまりがつくはずもなく、また行ってきたというわけです。


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 というわけで午前9時半。またやってきたのは西蔵王高原牧場前。お目当ての姥神コースはゲートを越えて牧場の奥から入っていくのが一番手っ取り早いのですが、それではおもしろみに欠けるので、林道三百坊線から前滝コースに入り、その途中から姥神コースに乗り換えるという道をたどることにしました。今度は大丈夫。前回の失敗に学んだもんな!(おい)


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 30分ほどの歩きで問題の長峰コース分岐点に到着。分岐前には登山道の概略図の看板があり、いちおうの道を示しています。前回は姥神コースに行くつもりで、ここで前滝コースに入り込んでしまったのが道を見失った理由でありました。


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 同じ轍は踏まないぞ、と先日とは別方向の道に乗り換えて進むことしばらく、また分岐点が現れたので、ここが姥神コースに至る道だろうとまた乗り換えます。今度はなんとなく尾根っぽい道になり一安心して進むことしばらく「胎内くぐり」なる大岩に到達します。
 しかしここで問題発生。尾根を登るはずの道をここで見失ってしまいます。さいわい胎内くぐりの手前を横切るように、かろうじて道跡が続いているのを見つけて進んでみると、沢を渡る場所に遭遇したのですが。


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 沢をよく観察すると見覚えのある滝と「瀧山川源流」の石碑がありやがります...おい(汗)
 どうやら荒井は姥神コースに分岐するつもりで、前滝コースに戻るまた別の道に入り込み、前回の撤退地点へと出てしまったのでありました。
 しかし前回の経験で荒井も少しは学習しています。今回は混乱することもなく姥神コースへの分岐はまだ先にある、と判断して件の分岐まで引き返し道を選び直した結果、今度こそ姥神コースの入り口にたどり着くことができたのでした...とりあえずあの長峰コース分岐の案内図は罠だぁ!!(泣)


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 かくして1時間半少々の彷徨ですっかり足慣らし(おい)ができたところでいよいよ姥神コースを登っていきます。
 姥神コースは瀧山登山道でも相当に整備されています。これまで歩いてきた道とは比べものにならないほど明瞭で幅も広くさわやかな広葉樹のトンネルが続き、トレイルランニングで下りてくる方までいてまるで表通りといった様子。しかしながら勾配はかなりのもので、タフな登りが続きます。
 登るほど勾配は更にきつく、壁面のような登りや足場を打ち込んだ岩場といった難所が次々に目の前に立ちはだかります。「これぐらいでなくっちゃ登り甲斐がないぜ」と粋がってはみますが、まぁ、汗はだくだくで息も切れ切れだい(おい)。


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 かくして足場付きの岩場を登りきると、登山道の名の由来となった姥神様が現れます。「乳母神」とも称されていることから、おそらくは山の神であり、豊穣の女神でもあるのでしょう。
 近傍の大岡山にも姥神様が鎮座していることからも、おそらく山形市一円には同じような信仰が広がっていたのでしょう。瀧山が古くからの信仰の山であることを感じさせる光景です。


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 姥神コース入り口からここまで約20分。姥神様にあいさつを済ませさらに登っていきますが、この先も急な登りが続きます。姥神コース入り口から山頂までの高低差は約560メートル。「標高の割にハード」の評判は伊達ではありません。


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 かくして急登を上り詰めた末、12時10分に山頂到着。天気のおかげか登山客は多く、10人ほどがお昼を広げています。荒井も山頂の一角に陣取って、米を炊くためストーブを取り出します。この日の昼餉は日東ベストさんの牛丼。標高1360メートル程度の山頂でちゃんと炊けるか心配でしたが、フタを開ければ無事炊けました。


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 山頂からの眺めは抜群です。この日は去年のように月山や鳥海山こそ見えませんでしたが、かわりに青空のもと、山形市の町並みや蔵王の山々を間近に望めました。特によく見えるのは東の雁戸山。雁戸山は瀧山から眺める姿が一番カッコイイです。


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 13時半に山頂を出発して姥神コースを下り、高原牧場奥に出たのが14時20分過ぎ。その後20分かけて牧場を横断し、牧場前に戻ってくることができました。
 瀧山は山形市民には身近な山で、何度も登りに来ている地元の方も多いようです。荒井は今回姥神コースを登ってきましたが、最もハードな前滝コースがまだ残っているので、こちらもそのうち登ってみたいものです。道中の半分以上が鎖場なんだとか。


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 後日みはらしの丘から瀧山をとっくり眺めてみました。西蔵王側は相当に急で、あんなところを登っていったのかと我ながらスゲぇとおもったのでありました(おい)。