何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

バナナチップスは好きなんですけどね

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 自分で選んだものは全部喰う主義を掲げて20年以上経ちますが、ごく希に、コレは全部は食えねぇと、残してしまったり捨ててしまうことがありました。かつて天童にあった「ジャカッセ」のカルボナーラとか、自分で適当にこさえて大失敗した豆乳ラーメンとか。しかしその中でもダントツは、仙台の旧さくら野がビブレだった頃、地下にあった乾物屋で買った干しバナナでした。
 干しバナナとはバナナチップスではなく、棒状のバナナをそのまま干したという食い物です。キャンディーのような両端を絞ったラップにくるまれたのが、ビニール袋いっぱいに数十本入っているものでした。
 バナナの旨さとは適度にクリーミーで少し酸っぱさもあって、ほのかに芳香が漂うところだと思っているんですが、その干しバナナは堅いは甘ったるいは匂いはどぎついはで、バナナのいいところが全くなく、1本喰ったらもう勘弁してというシロモノでした。なんでバナナをこうして干してしまったのかと。
 それでも捨てるのはもったいないから喰おうと努力はしたのですが、あまりのマズさになかなか食べようという気になれず、2,3ヶ月経ってもいっこうに数が減らないので、結局捨ててしまったのでありました。半分かそれくらいはぶんなげたはずです。


 今思い出してももったいない話でありますが、荒井がコレまで食った中でいちばんマズかった食い物のおはなしでした。