何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

水晶山に登ってきた

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 禿岳にひきつづき、水晶山にも登ってきました。水晶山は東根市猪野沢と天童市川原子の間にある里山です。標高は約668メートル。伏せたお椀の北側が急に切れ落ちたような山容が特徴で、遠くからでも一目でそれとわかります。


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 今回は天童側から登っていきます。件の山容を目印にしながらそれらしい道をたどると、大鳥居やゴルフ場を経て登山口に到着。中腹まで車道が整備されている上、駐車場も完備なので、とりつきは良好です。登山口には六角堂なる休憩所兼用の管理棟がありまして、四季折々の山の写真など展示されていました。登山道は地元の愛好会が管理しているらしく、こまめに手が入っているようです。


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 10時15分に登山開始。距離の割にコースタイムが1時間程度と長いので予想はしていましたが、道はなかなか急です。のっけから七曲がりと呼ばれるつづら折りが現れ、そのあとも急な上り坂が続きます。行程はほぼ全体が林の中。そのおかげか低山なのに涼しく、割にさわやかな印象です。


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 登山道は明瞭で、よく手入れが行き届いています。標識や樹木の説明板なども充実しています。ただし岩がちな地質ゆえ、路面に岩が覗いているところが多く、油断はなりません。見晴台を過ぎ、見るからに滑りやすそうな「滑石(なめらいし)」を越えれば、山頂まではあとひといき。程なく水晶山神社が見えてきます。


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 水晶山神社の裏手を少し登ったところ、奥の院裏の猫の額のような広場が山頂です。ここまで荒井の足で50分ほど。三角点と小さな標柱が立つ山頂からは、ツツジの茂み越しに面白山方面の展望が得られます。
 ツツジの蜜が目当てなのか、でかい蜂のような虫が「ここは俺の縄張りだぜ」といったあんばいに飛び回っていたので、長居はせずに水晶山神社へとすっこんで来たのでありました。


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 山は役小角の開山と伝えられ、古くから修験道の霊山として栄えたようです。水晶山神社はもちろん、奥の院や直下にある岩窟「御室」などなど、周囲は信仰の様子を伝える史跡に恵まれています。
 水晶山という名は水晶が採れたことに由来するのだとか。今でもよく探せば、岩に水晶が混じっているのが見つけられるのだそうです。


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 水晶山神社の前で米を炊いて昼飯にします。今回はギガパワーWGにメスティンという組み合わせ。ここしばらくの努力の甲斐あって、米自体はわりと旨く炊けたのですが、メスティンの底が黒焦げに。うちに帰ってから焦げ落としに苦労しました(泣)。
 ギガパワーは火力が強い上一点に集中する仕様なので、ドラゴンフライとも勝手が違います。この組み合わせで米を炊くときは、強めの中火で立ち上げるくらいでちょうどよさそうです。