何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

今年も置賜に桜を見に行った2017

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 毎年この時期の恒例行事、西置賜に桜を見に行ってきました。天気がよかったので今年も単車です。家を出たときこそ気温は10度足らずでガチガチ震えながら走ってましたが、朝日町に入る頃にはすっかり暖かくなり、快適なツーリング日和となりました。


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 まずはたてつづけに赤坂の薬師桜、子守堂の桜を見物した後、夜中の十二の桜へ。
 場所によって開花状況はまちまちです。里に近い赤坂や子守堂がちょうど見頃だった一方、十二の桜は咲き始めです。今年は雪解けが遅かったそうで、開花も遅れ気味なのだとか。それでも出店はしっかり営業してまして、毎年のお楽しみ、「夜中のかいもち」に無事ありつくことができました。ここの「かいもち」ことそばがきは、ふわふわで蕎麦の味がしっかりしていて旨いのです。


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 かいもちと並ぶお楽しみが、草岡の大明神桜のところで売られてる草岡ハムさんの焼きフランクフルト。毎年これを食べないと、春が来た心地がしません(おい)。
 それと今年はまた新しい発見がありました。実は大明神桜の目と鼻の先、北側30メートルほどのところにも観賞スポットがあるのです。これまで何度も見に来ていたのにこのスポットのことは全く知らず、今回初めて足を運びました。
 そこで案内をしてくださったボランティアガイドさんの説明によれば、北側から眺めたほうが、枝振りの広さや木の大きさがよくわかるのだとか。そのとおり、これまで見慣れた南側や西からの眺めとはまた異なる趣で、新しい魅力を発見したのでありました。


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 近年樹勢の衰えが著しかった釜の越桜は、今年はついに花を付けませんでした。いちおう花が咲いていた頃の姿を知っているだけに寂しくもあります。
 西置賜のエドヒガンには古木が多いため、樹勢の維持や回復は重要な課題です。一方で三代目が大きく育った十二の桜や、釜の越桜の後で元気に咲いている二世樹を見ると、数百年後の未来に向けて、次の世代の木を育てていくことも必要なんだろうなと思うのでした。


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 今回は桜以外にも見てみたいものがありました。長井市にできた新しい道の駅「川のみなと長井」です。開業したのが先週末。国道287号線を隔てて長井小学校の向かい、国道と最上川の間の狭いところにあります。ここの食堂で何か喰ってこうかとおもったのですが、開業直後ゆえ観光客でごったがえしてたのであっさり撤回。売店で長井の旨いところガイド的な本を買い、近所のTASホテル併設の食堂で昼餉にしたのでありました。
 道の駅からTASホテルに向かう堤防沿いの路地も、桜並木で有名です。


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 今年はちょっと変わったことをやろうということで、ゴムボートに乗って最上川から桜を見てきました。この時期に合わせて遊覧ボートが出てまして、水上から堤防の桜が楽しめるという趣向です。料金は大人ひとり1000円で所要時間は1時間ほど。TASホテル裏の船着き場からさくら大橋まで川をさかのぼり、そこから船着き場まで下ってくるという行程です。わりと好評なようで予約も多数入っていましたが、さいわい席が空いていたので、飛び込みでも首尾良く乗り込むことができました。
 舟は15馬力の船外機付きのレスキュー用のゴムボートです。船頭込みで定員は5名。最大20ノットの速さが出るというのですが、さすが日本三大急流最上川。雪解け水を集めた川の勢いは相当なもので、最大速力でもなかなか先へ進めません。前へ進んでいるはずなのに、最上川に流されて後退しているような感覚さえおぼえます。とはいえ水の上から見知った丘や建物や橋を眺めるのは、新鮮で愉快な体験です。自分で舟を漕いで最上川を下ったらさぞ楽しいだろうなと、カヌーを始めたくなりました(おい)。


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 その後伊佐沢の久保桜に立ち寄り、とって返して殿入桜と荒砥八幡神社の八乙女種まき桜を見てきます。殿入桜は桜の規模や展望のよさに対してあまり観光地化されておらず、売店もなければ見物客も他ほど多くないのでゆっくり見物できるという、置賜桜回廊でも穴場的スポット。荒井お気に入りのところで、ここ数年は毎年のように訪ねています。


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 とどめは朝日町は宮宿にある伊豆の権現桜。今年はどこも例年並みかそれ以上に花が付いていて、こころもちにぎやかな印象です。毎年訪ねている場所でも、その様子は年によって異なります。特に今年はこれまでとは違う発見もあり、思う存分花見を楽しんできたのでありました。