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何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

MSX・FANサーキット

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 レースゲームは自作ゲームでも人気のジャンルでした。しかし性能で劣るパソコンで、さらに速度面で不利なBASIC環境で、ひとあじちがうレースゲームをつくるには、工夫や割り切りが必要でした。こないだ入力がおわった「MSX・FANサーキット」(Mファン88年11月号)は、そんなことをおもいださせる作品です。

 
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 本作はMSX2専用です。レーシングカーをあやつり、ゴールめざして走り抜きます。コースはMSX2お得意のピープホール画面で表示。画面やコース自体は小さいながら、全体が表示されないぶん、意外に広さを感じます。全コースを完走すると成績が表示され、もっと上をめざしましょうという寸法です。


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 さて、このゲーム、なんと「減速」ができません。加速はできますがブレーキという操作がないため、いちど上げたスピードは殺すことができません。直線もコーナーも同じか、それ以上のスピードでクリアしていくことになります。加速しなければコーナーは確実にクリアできますが、それではタイムが縮まりません。好成績を目指すなら、タイトなコーナーをクリアできるギリギリの速度を見極める感覚と、操車のテクニックが必要です。
 安全運転か、華麗なるキー捌きか。レースゲームとしてはとんでもない仕様ですが、意外や意外、スリリングさが増して、けっこう楽しく遊べます。ブレーキいらない!ぶぶぶぶん(おい)。


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 ...ちなみにコースアウトすれば即ゲームオーバー。成績は全コース完走しないと表示されないので、どんなにそれまでいい走りをしていても、やられたらその時点でおじゃんです。
 Mファンには米屋のチャチャチャさんによる「激走」三部作という伝説的レースゲームシリーズがありました。本作は技術的にもスピード的にも「激走」シリーズより分がありません。しかしこの割り切りが上手で、なかなか感触のいいゲームになっているとおもいます。