何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

日東ベスト総合文化祭に行ってきた2016




 今年も11月3日が来たということで、例によって毎年この時期のお楽しみ、寒河江の業務用食品会社・日東ベストさんの総合文化祭に行ってきました。ここ数年同行している盟友TAKAさんは都合により今年は残念ながら不参加。数年ぶりに一人でのんびり見て廻ってきたのでありました。






 とりあえずごあいさつがわり、入り口付近で売られていた給食用クレープデザートを購入。小学生の頃、コレが給食に出てくると嬉しかったという大人でもファンの多い逸品も、1枚50円で買えてしまいます*1。ですから一人で数十枚とかそれくらいの単位で大人買いする大人げない大人ばかり(笑)。
 総合文化祭といったらやっぱり質の高い業務用高級冷食を格安で食べたり買えたりしてしまうということで、寒河江市民に大人気のイベント。一皿100円とか一箱1000円とかそんな単位ですので、小銭があるとスムーズです。そういうわけで今年は100円玉を棒金で用意して行ったのでありました(おい)。







 今年は販売直後売り切れ必至の福袋がないせいか、物販コーナーは例年以上の人だかりです。チルドの焼きそばやらハンバーグやらを扱うテントにはおびただしい数の買い物客が殺到し、もはや近づくことも難しく、何を売っているのかさえ見えません。こちらは素通りして、例年どおり、工場奥で店開きしている有料試食コーナーを目指すのでありました。









 お目当ての有料試食コーナーでは、県内各地の工場がそれぞれにブースを構え、各工場が手掛ける自慢の商品をその場で調理して提供してくれます。これが安くてボリュームがあってしかも旨いので、毎年のお楽しみとなっています。ここでクックドステーキ、ソーセージ、塩焼きそば、メンチカツ、カレー芋煮にデザートのケーキをひととおり仕入れ、休憩所で貪ります。
 一番人気は主力のソーセージですが、棒ヒレカツにも長い列ができてました。一人3本までという制限付きながら、並んでいる方は当たり前のように3本買ってる有様(笑)。揚げたてはサクサクジューシーで、ソースなしでも一本丸ごとおいしくいただけました。
 いつもだとTAKAさんと手分けして回るところですが、今回は荒井だけなので、一人で買い廻ります。この際あると便利なのがお盆です。お盆があれば試食品の持ち歩きが非常に楽で、勝手知ったる方々は、マイお盆や代わりになるようなものを持参してきます。かくいう荒井も、愛用のギア&ログキャリーを折りたたんでひっくり返してお盆がわりにしてました*2。DECEMBERさんごめんなさい(おい)。
 それはさておき食いものの写真がピンぼけですまん(泣)。






 今年はあいにくの天気で、晴れたり雨が降ったりのくりかえし。抜けるような青空が覗いたと思いきや、程なく暗くなってきて雨が落ちてくるといったあんばい。時には雷までも鳴りだして、安定しない天気に来客も運営側も気を揉んだようです。雨が降り出したら屋根の下に逃げ込んで、文化展示を見物するに限ります。














 試食や即売会に目が向きがちですが、文化祭ならではの他の出し物も見応えがあります。ケーキ作りやフラワーアレンジメントといった体験企画や茶席、毎年なぜか見てしまう山野草展、社員や関係者による美術作品展覧会、同社が手掛ける涵養林植栽事業に関する展示などなど。
 特に研究所で開催されている食文化展は、毎年違うテーマで食品会社ならではの発表が見られます。今年のお題は「おいしさ」。さまざまに認識される食べ物の「おいしさ」が、どのように分析されて再現されるのかといったことを、実験を交えながら紹介していました。鼻をつまんでかき氷シロップを飲むと、どのフレーバーも同じ味しかしないという実験は衝撃的だったぜ。





 食文化展の隣では、同社が近年力を入れている介護食も展示されています。こちらも毎年なんとなくチェックしているのですが、年々メニューが豊富になっているような気がします。舌ですりつぶせるほど柔らかいのにいかにもペースト!といったものではなく、元の食品らしい色や形を留めているので、食べた満足感が違うという触れ込みです。この文化祭には10年近く通ってますが、年々の食品の進化には目をみはります。





 今年は新趣向として、会場生中継なんてことをやってました。カメラ班が会場内を廻りながら催しや品物を紹介し、随所に設営されたモニターで放映するというものです。慣れてないのか、変わりやすい天気や機材不調のせいなのか、途中で映像が止まったり音声が出なかったりとけっこうグダグダ(おい)。しかしこの素人っぽさが手作りのイベントらしくて、来年も続けてほしいと思ったのでありました。







 去年は寄らなかった食堂「もみじ亭」にも突撃します。今年のメニューは牛丼・長崎ちゃんぽん・ハンバーグと一見例年どおりながら少し違います。今年は「チーズインハンバーグセット」でして、ハンバーグがチーズ入りハンバーグなのです*3。肉を割ったら中からチーズがトロリとでてくるこの破壊力。それまでさんざんいろいろ喰っているのに、それでも喰いたくなるのは当然です。


 とまぁ、こんな調子で今年も存分に見たり食べたりで大いに楽しんできたのでありました。やはりこの催しは、単なる販促イベントではなくて、地元密着型企業による地域還元を趣旨とした文化祭だからこそ、見応えがあるのです。荒井の歳ほど続いている行事ですが、これからも末永く続けていただきたいものです。


*1:通常だと72円くらい。

*2:畳むとぺたんこになるので持ち運びや収納に便利です。

*3:だから有料試食のハンバーグを我慢したんだぜ(おい)