何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「スタゴラピ」

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 こないだ入力し終わった動作確認済みプログラムはこれで最後。今回もMファン88年6月号掲載プログラム「スタゴラピ」です。


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 古代ギリシアの数学者のような題名ですが、これは敵キャラの名前です。ゲームとはあんまり関係がなさそうです。上から降ってくる敵スタゴラピをひたすら倒し、決められた数を倒せばステージクリア。スタゴラピが最下段まで到達すると侵略されたことになってワンミスです。一風変わったインベーターかギャラクシアンかといった風采ですが、内容はかなり違います。それというのも攻撃手段のユニークさゆえでしょう。


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 自機ドットバイパーは弾が撃てません、そのかわり備わっているのが「R砲」です。自機を中心にオプションまでを半径とする円を描き、その中にいる敵を一撃で殲滅できるという強力武装。円を広げるほど多くの敵を一網打尽にできて高得点が狙えますが、その分展開に時間がかかります。処理にマシン語を使っているおかげかスタゴラピの移動は思いのほか速く*1、欲張っていると攻撃が追いつかず、討ち漏らした敵に侵略されてしまいます。効率よく敵を捌いていくのがやられないコツでしょう。
 「リブルラブル」をはじめ、「囲って敵をやっつけるゲーム」はレトロゲームの定番でした。わかりやすい一網打尽の爽快感とスリルが最大の魅力と言えるでしょう。


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 ミスを重ねるとゲームオーバー。やられるとプレイヤーをからかうかのように、スタゴラピが憎々しくもユーモラスなダンスをしやがります。本作はMSX2専用です。モード2スプライトやページ切り替え等のテクニックがうまく使われています。

*1:処理にマシン語使ってます