何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

悪夢

 その昔スーパーの惣菜部門で働いていた頃。ある日仕事が終わって部屋に戻って床に就いたところ、こんな夢を見たことがありました。
 それはいつもの作業場でひたすらイカリングの唐揚げを揚げ続けるという夢でした。むさ苦しい作業場。真っ黒になった油がたぎるフライヤー。揚げ滓やらでドロドロになった床。そんなところで胸焼けになりそうな空気を吸い込みながら、油まみれで揚げ網片手にいつ終わるとも知れぬ作業を延々と続けているというリアルな内容に全く休んだ気がせず、さらに職場に行けば同じ光景が待っていることがわかっていますから、起きたあとも夢かと安堵することもなく、非常に重い心持ちで出勤したものです。


 あれから十数年経ちますが、いまだにそれを越えるイヤな夢というものを見た事がありません。