何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「ロセオ」&「ドットアクション」

 せっかくだからパソコン雑誌の同じ号に載っているプログラムはすっかり入力してしまった方がよいだろうということで、またMファン88年5月号のプログラムを入力中です。今回はまとめて2本、「ロセオ」と「ドットアクション」のご紹介です。


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 「ロセオ」は対戦ボードゲームです。見た目は全くオセロゲームながら、逆さに読んで「ロセオ」。そのとおり、このゲームは逆オセロとでも言うべきものです。
 通常のオセロゲームでは、相手の石を挟むと自分の石になりますが、この「ロセオ」の場合、相手の石を挟むと、挟んだ向こうにある全ての自分の石が、すっかり相手の石に変わります。この変わったルールに従って、なるべく自分の石が少なくなるように打ち、上がったときに石が少ない方が勝ち。慣れてないと通常のオセロのルールに引っ張られてしまい、頭がこんがらがります。
 このゲームは二人プレイ専用で、石の打ち方も打つ場所もカーソルで直接指定するという気の利いたものではなく、座標を打ち込むという方式。遊びやすさでは少々見劣りしますが、ひねったルールが面白いところです。既存のよく知られたルールを少しひねって別のゲームに仕立ててしまう目の付け所に感心させられます。
 ついでに一人でやるなら、全ての石を一色にするつもりで打っていくと、ソリティアとして遊べるよと、かのGORRYさんが教えてくれました(笑)。


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 もう一本、「ドットアクション」はMファン定番の1ドットゲーム。正式名称は「迷路探険型完全スクロール ドットアクション」。これがもうゲームの内容を表してますな(おい)。
 壁にぶつからなようドットを操りながら、ピープホール表示される迷路のゴールを目指します。MSX2のスクリーン5を使った1ドット単位のスムーズな画面表示が売り。ドットの動きには慣性があり、思いどおりに動かすには慣れが必要です。そのままではあまりに難しいので、ブレーキをかけられるよう、Mファン編集部が改造しています。


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 このゲームのもう一つの見どころは、迷路の自動生成機能。実行すると自動で迷路を作り、クリアするたびに違う迷路で遊べます。採用しているアルゴリズムはいわゆる「道のばし法」。ランダムに選んだ起点からランダムに選んだ方向に適当な長さの道を延ばしていき、道が延ばせなくなったらまた別の起点を選び、どこにも道が作れなくなるまで同じ事をくり返す...という方式を採っています。自動で迷路ができていく様子は画面に表示されるので、これを見ているだけでもけっこう楽しめます。誌上で道のばし法のアルゴリズムについて1ページを割いて解説してあるところも、さすがMファンのプログラムコーナーです。