何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

雪が降るまでにあとひとつくらい歩きたい

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 今年はまだ雪が少ない上、今日はすてきに天気が良かったので、気になっていた山道をちょっと歩いてきました。まずは最上三十三観音一番札所・若松寺。若松寺は小高い山の上にありまして、山形盆地を見下ろすことができます。さらに冬で空気が澄んでいるものですから案の定、葉山と月山がこの上もなくはっきりと見えました。
 荒井が歩いてきたのは観音堂の裏手をひとまわりする参道です。去年同じ頃に来た時はすでに雪がたんまりと積もっていて、踏み込めるような状態ではなかったものですが、今年は路肩の雪さえありません。一番高いところにある展望台は立木に囲まれているおかげか、思ったほど展望が得られませんでした。


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 次に訪れたのが河北町の旧引竜山荘付近にある遊歩道。以前道跡らしいものがあるのを見つけて以来気になっていたところです。実は秋頃、様子を見にちょっと歩いていたのですが、全く手入れがされていないらしく半ば藪に埋もれて歩きづらいという有様で、藪が落ち着く今の時期を狙っていたというわけです。
 道の正体は東北自然歩道のなれの果てでした。道中に立つ四阿はところどころの床板が腐って穴が空き、道しるべでは分岐するはずの道がわかりません。歩道の手すりは倒れ、倒木が行く手をふさぐという次第です。おそらく引竜山荘が廃業してから、人の手も入っていないのでしょう。このように見捨てられてしまった自然歩道は、他にも多数あるのかもしれません。