何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「MICKY・LUCKY」

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 年は明けましたがやっていることはあいかわらずいつもと同じです。
 そういうわけできのう打ち終わったばかりのプログラムをご紹介。今回はMマガ85年6月号掲載のアクションゲーム「MICKY・LUCKY」です。ちょうど30周年ということになりますかね。
 プログラム自体は去年入力が済んだのですが、入力ミス捜しにえらい苦労して、バグが採れたのは年明けでした(おい)。


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 ストーリーは侵略者ニコニコ大王から祖国を救うべく、二人の兄弟ミッキーとラッキーが、大王の城に乗り込むというもの。城は全部で30部屋*1。罠や手下だらけの部屋を全て突破して、ニコニコ大王に会えるか?...という筋書きですが、要は昔ながらの固定画面アクションゲームです。ミッキーとラッキーを操作して、各部屋に落ちているお菓子を全て拾いあつめるとドアが現れますので、そこに入れば面クリアとなります。制限時間切れになると待っているはずの黒幕ニコニコ大王が出てきて邪魔します。永久パターン防止キャラというやつですな。
 奇数面で操作する赤い帽子のキャラがミッキーで、偶数面の青い帽子がラッキーです。ジャンプ力や移動速度等が違っていても良さそうなのですが、性能差はありません。
 敵はボールを当てると倒せます。段差はジャンプで乗り越えられます。この二つをうまく使いこなすことが攻略の要となるでしょう。


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 このゲーム、多色刷りPCGを多用しているおかげで、グラフィックがきれいです。敵や背景は各面ごとに違い、とても見栄えします。しかしファンシーな外見ながら、内容はけっこうハードです。画面が比較的狭いのですぐ敵にぶつかるのと、挙動がシビアなジャンプゆえ、はじめはわけもわからぬままやられるでしょう。ボタン操作もボール投擲とジャンプがこんがらがって、ジャンプするつもりで弾を撃ってしまうこともしばしば。おかげでとっつきはよくはありません。しかしこれらに慣れて自在に動けるようになってくると、次第に先の面が拝めるようになってきます。


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 高得点を得るには、各面どんな順序でお菓子を拾っていくか、どこでどんなタイミングでジャンプするかを見極め、確実に操作できるようになることが求められます。ゲーム自体に目新しさはありませんが、85年当時に個人でこれだけ作れればたいしたものと言ってよいでしょう。なかなか遊べる良質なアクションゲームです。
 惜しむらくは兄弟であることを活かしたギミックがないことと、ジョイスティック対応が中途半端なところですかね。

*1:厳密には10面x3周