何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

女鹿駅に行ってきた

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 あんまり天気が良かったものですから、久々に遊佐町の吹浦まで行ってきました。
 あのあたりは道の駅もあれば温泉もあり、砂浜や名所旧跡景勝地もありとなにかと風物に恵まれてますが、一番の目的は女鹿駅を見物してくることでした(おい)。
 女鹿駅はJR羽越線の駅です。場所は県境の女鹿集落の南、国道7号線のバイパスから100メートルと離れていないのですが、そのたたずまいと、電車での行きづらさゆえ、県境の秘境駅としてその筋のマニアには有名なのだとか。先日秘境駅を尋ねる的なテレビ番組で紹介されているのを見て気になって、荒井も行ってきたというわけです。


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 車ならば駅に行くのは非常に容易です。女鹿の跨線橋*1を北に越えたところで、「JR女鹿駅」の看板を目印に小径に入ると、テレビで見たあの駅舎がすぐに現れます。
 駅舎こそボロボロですが、ちゃんと手入れはされているようで、中はわりとこぎれいです。壁に訪問者向けの思い出ノートみたいなものがあるので手に取ってみると、「ついに来られました!」「ここがあの秘境駅。感激!」みたいな、全国各地の鉄ちゃんの感想が綴られてました。


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 貨物列車や特急の追い越しに必要だそうで、構内は複線です。幹線国道のすぐそばなので、車の音は絶え間なく聞こえます。しかし海も鳥海山も見えない谷間にあるせいか、あたりにはうら寂しい雰囲気が漂っています。
 山形にこんなところがあったんだねぇと感慨深く構内を見物していると、観光客らしい老夫婦がやってきました。やはりテレビを見て気になって、寒河江からやってきたとか。かくいう荒井も山形の山奥から見に行ってるわけですから、秘境であることはそれだけで人を寄せ付ける魅力になってしまうようです。


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 他には十六羅漢公園や三崎新道なども寄ってきました。天気のおかげか、海も鳥海山もくっきりと見えます。こんな晴天も、年内は数えるほどでしょう。晩秋の素敵に晴れ上がった日の遠出は楽しいものですが、そろそろ雪が降るという寂しさも覚えます。

*1:「メガオーヴァーブリッヂ」というカッコイイ英語名がありますが、日本語にすれば「女鹿高架橋」です。