何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

またまた湯田川にタケノコを食いに行ってきた


GR DIGITAL IIIで撮影


今年もそろそろ季節だぜと、友人TAKAさんと連れだって、
鶴岡は湯田川方面に単車で出かけてきました。
ちなみにこれが荒井の今期単車乗り初めです。期せずして(泣)。
今年賞味したのは湯田川温泉入口の食堂「多楽福亭」さんの孟宗汁定食。
孟宗汁と筍飯に季節の山菜天などが付いて1000円となかなかお得なセットです。
さらになんと筍の刺身まで付いてきて、大いに満足したのでありました。





ところがそこで耳にしたのは「孟宗竹が例年にない不作」という噂。
風呂をもらいに行ったついで、おなじみますや旅館のおかみさんに真相を尋ねてみました。
曰く、今年は全く不作でこんなに採れなかったことはこれまでないということ。
毎年今の時期は採りきれないほど生えてきて、
旅館の方は掘るのでくたくたになってしまうほどなのですが、
今年に限っては山中捜し回ってもようやく数が集まるかどうかという有様で、
歩き回って探しだすだけで、掘る以上に気疲れしてしまうとのことでした。





あまりに採れないものだから、今年の孟宗まつりは中止。
先日山形で開かれたイベントでも筍が揃えられず、
お詫びしながら去年採った分の筍缶詰を販売せざるを得なかったとか。
筍を楽しみにしてくるお客さんにも、湯田川孟宗が出せないことを
お詫びする状況が続いてましたとお話してくださいました。


不作の原因は昨冬の大雪と春先の天候不順です。
去年は早くにいきなり大雪が積もって山の手入れが十分にできなかったばかりか、
春になってもなかなか気温が上がらなかったため、
筍がいっこうに伸びてこないのでないかとも教えてくださいました。
今年は梅の開花も遅れたそうで、温泉街はなにかと調子を狂わされているようです。
そんな中、どうぞと孟宗汁を振る舞ってくださったのですが、
貴重な孟宗汁はこれまでになく心に沁みる味でした。
おかみさん、どうもごちそうさまでした。







その後晴天に任せて海岸方面をぶらぶらと走ります。
矢引坂で笠取峠に向かい、そこから由良・高館山へ。
高館山からは、先日見えなかった鳥海山がアンテナ越しにくっきり見えます。
山形はここに来て、ようやく五月らしい日和になりましたが、
願わくばこの天気が続いてほしいものです。