何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

KUNFU CHAN




 またプログラムを一本打ち終わったのでご紹介。今回は電波新聞社の「MSXMSX2プログラム大全集」掲載のアクションゲーム、「KUNFU CHAN」(カンフー・チャン)です。初出はベーマガ85年9月号ですが、その後大全集に収録されたものです。






 悪党チンタオ族から村を守るため立ち上がった主人公チャン、迫り来る敵を撃退せよ...という物語で、内容はご覧のとおりのアクションゲーム。プレイヤーは拳法使いチャンを操り、跳び蹴りとパンチを武器に敵を倒していきます。各面10人のチンタオ族戦士を倒せば面クリア。逆に敵にぶつかったり堀に落ちれば1ミス。残機を全て失えばゲームオーバーです。
 ...まぁ、作者さんは「スーパーチャイニーズ」を作りたかったのだと思います。


 さておき跳び蹴りはリーチ・当たり判定・威力とも申し分なく使い勝手がいいのですが、その分敵を倒しても得られるスコアは低めです。パンチは間合いをとるのが難しいかわり、決まったときのスコアが高め。さらにパンチだけで面クリアすると、ボーナス&エクステンドが得られる特典があります。
 跳び蹴りで安全に進むか、パンチでボーナスを狙うかはプレイヤーの好みと腕次第。さらに敵が上下方向から迫ってくるのに対し、チャンが攻撃できるのは横方向のみ。高次面になるとマップが複雑になり、むやみに跳び蹴りを繰り出すとすぐやられます。うまく敵を引きつけ、有利な間合いで戦うことがゲームのポイントです。





 アイディアや操作系はよくまとまっているのですが、多くのベーマガ作品がそうであるように、BASICゆえの遅さや操作性の悪さが目立つのが残念。当時は面白く遊んでいたはずなのですが「マシン語で作り直したものを遊んでみたい!」とか思ってしまうのは、その後様々なゲームに慣れてしまったせいでしょうか。