何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

今のワンセグ受信機能みたいなものだ。

地上波テレビのデジタル放送完全移行(被災地3県を除く)まで1週間。地デジ化されるとテレビの音声がFMラジオで聴けなくなるため、音が頼りの視覚障害者から「テレビから遠ざけられてしまう」と不安の声が出ている。

例によってお題と記事は関係なし。
今から30年近く前、テレビ音声受信機能は、ラジカセ人気の機能でした。
CDやレンタル屋が身近でなく、DL販売なんてものは夢のまた夢だった当時、
「ステレオ」やレコードを買えるお小遣いに恵まれない貧乏中高生にとって
エアチェック」こと、ラジオ放送を録音して最新ナンバーを
手に入れるなんてことはごく当たり前の行為でした。
特にテレビ番組の主題歌が欲しい場合は、テレビの前にラジカセを持っていって、
テレビのスピーカーから出る音をラジカセ内蔵のマイクで直録りしたのですが、
オカンの呼び声や物音、近所を車が通る音等々、生活音に邪魔されることが大半で、
貧乏中高生は幾度も泣きを見ていたのでありました。
ですから確実に録音できるラジカセのテレビ音声受信機能は、
非常にありがたい機能であったわけです。
近年のラジカセに「2011年にアナログ放送は終わります」の
但し書きがあるのを見て、おれも歳を喰ったぜと思う荒井でした。