何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「キュウリだ!!」




ネタがないのでここいらで夏らしい打ち込みゲームを一本ご紹介。
今回紹介するのはMSX・FAN1992年6月号掲載、木内ヤスシさん制作の「キュウリだ!!」。
そのとおり、キュウリを輪切りにするゲームです。
「キュウリの輪切り」という身近な素材を
ゲームに仕立てた着眼点はまさに打ち込みゲームならではですな。





ルールは非常にシンプル。
一本のキュウリを各面指定された大きさで、なるべく等分すること。
使うキーはスペースキーひとつだけ。
包丁は自動で右から左に移動するので、
ここぞという位置でスペースを押してキュウリをカット。
正確に切るほど高得点という寸法です。
味噌は「包丁は自分で動かせない」「基本的に目測で切っていく」ところ。
キュウリを輪切りにするだけの全くシンプルなゲームなのではありますが、
それゆえ思い通りに等分するのはなかなか難しく、
判りやすくて夢中になれる良作です。






注目したいのはそのやけに凝った演出です。
本作はMSX2以降用で、グラデーションを多用したグラフィックや、
各面開始時のアニメーションデモ、成績評価画面等々、
随所でけっこう凝った演出が見られます。
キュウリを等分するという内容だけならMSXでも実現可能でしょうが、
この演出のおかげでより楽しくなっていることも見逃せないでしょう。