何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

甑岳に登ってきた




明日からしばらく雨になるというので、
今月中に登ってしまおうぜと、甑岳(こしきだけ)に登ってきました。
甑岳は村山市というか楯岡の東にそびえる標高1015mほどの山で、
東の葉山と並び、村山市のシンボルとなっています。
昔から登ろう登ろうとは思っていたものの、
結局棚上げや延び延びになって、これではいかんと一念発起して、
登りに行ったという次第です。





ガイドブックでは初心者向けとされ、
実際村山市民の山として親しまれているだけあって、
登山道は登りやすく整備されています。
東沢公園付近の幕井貯水池から2時間ほどの山歩きで、
念願の山頂に立つことができました。
けっこう人気の山なので、他の登山客の姿もちらほらと見かけます。


その昔、探検家最上徳内が若き日にこの山に登り
北方探検を志す誓いを立てたという逸話があるのですが、
荒井も以前ここのふもとにあるスーパーマーケットに勤めていたことがありました。
そして日々の仕事にひいこら言いながら、合間合間に山頂を見上げては
「いつかこの仕事を離れて日本一周してやんだ。あの山さも登ってやろう。」と
旅への憧れを燃やしたという、まぁ、そういう場所であるのでした。






山頂の少し手前には芝生の広場がありまして、格好の展望台となっています。
山はちょうど村山盆地を見おろす場所にありまして、
南にはぎっしり敷き詰められた東根や天童のさくらんぼビニールハウスが、
東には船形連峰の山並みが、西は楯岡の町並みと最上川
そして真っ向に葉山と月山などなど眺めることができました。
山の上から荒井が勤めていたスーパーを小さく望んだときは、
ついにここまで、ようやくここまで来たんだなと、感慨を新たにしたのでした。