何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「J」




昨日紹介したプログラムのデバグがようやく終わったのでご紹介。
今回打ち込んだのはポプコム1988年1月号掲載のMSX用RPG「J」です。
グルックス王国を悪の皇帝ギルマから救いだすべく
勇者が立ち上がったという物語で、
内容は当時打ち込みプログラムでよく見かけたタイプのピープホールRPGです。
当時の自作RPGはともすれば、経験値を稼いで
ボスをやっつけるだけになりがちな嫌いがあったのですが、
本作は謎解き重視の作りで、他との違いを打ち出しています。





RPGとは言いますが、本作に経験値というものはありません。
敵一種類を全滅させた時点でレベルが上がります。
敵の配置は全て固定で、全滅させるとひとつアイテムが手に入ります。
弱い敵から順に全滅させ、順次アイテムを回収していくのが定石にはなっていますが
それだけではハマってしまう罠が幾重にも張り巡らされているのが味噌。
つまり敵を倒す順序やアイテムを手に入れる順番、
マップの周り方等を考えないと、クリアできないようになってまして、
そこが本作の面白さとなっています。
遊んだかんじはRPGというよりもパズルゲームに近いものがありますかね。





一方戦闘は、乱数任せの部分が多くてちょっと残念。
特にゲーム開始時のプレイヤーは弱すぎて、
出目が悪いと最弱のザコ敵にさえコロコロやられます。
セーブできないかわりに10回コンティニューができるのですが、
運が悪ければほとんどを序盤で使い果たす羽目になります。





その後バグは取れまして、今度は無事エンディングが見られました。
非常にあっさりしたエンディングですが、大きなバグはもう残ってないようで一安心。
これでようやく「ボルフェス」で遊べるというもので。