何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「メディアコントロール」




探していたポケットバンクシリーズが見つかった記念で、
昔打ち込んだポケットバンク収録作品をひとつご紹介。
今回採り上げるのは「アドベンチャーゲームブック」収録の
「メディアコントロール」というAVGです。


AVGとは銘打ってますが、一枚絵にコマンド入力といったものではなくて、
チップキャラを動かしてマップ上を探索し、
気になるところでコマンドを試すという「太陽の神殿」式。
高性能通信衛星をハックして情報統制を目論む科学者Dr.Pの野望を阻止するという、
非常に凝ったストーリーがあったりするのですが、
要はDr.Pの研究所に忍びこみ、メインコンピューターを破壊するのが目的です。





プレイヤーは小型ロボットASSOCを操作し、
メインコンピューターを求めて研究所内を徘徊します。
研究所内には大小様々なコンピューターが設置してあり、
これに接続することで様々な情報が盗みだせます。
AVGとは言ってますが、本作は脚本らしい脚本はほとんどなく、
畢竟、コンピューターへの接続とアイテム捜しを繰り返すだけで解けます。
しかし接続モードがなかなか凝ってまして、
ログイン時にIDやパスワードを入力させたり、
UNIX風のコマンドでコンピューターを操作させたりと、
いかにもハッキングしてるんだと感じさせる作り。
この作品、密かにゲームアーツが作ってたりするのですが、
それも納得の出来となっています。





ポケットバンクシリーズには、MSXの使いこなしを紹介するという側面が多分にあります。
それは「アドベンチャーゲームブック」も同じでして、
全4本の収録作品は「こんなAVGもあるんだよ」という、
ゲームづくりのヒントを含むものになっています。