何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「The CURSE of WHITE DRAGON」




ここ数日入力していたプログラムを打ち終えたのでまたまたご紹介。
今回はベーマガ88年8月号掲載のMSX用RPG「The CURSE of WHITE DRAGON」です。





呪われた戦士を操り、呪いの原因らしき白龍を倒すというのがその内容。
ゲーム自体はオーソドックスなハック&スラッシュのRPGです。
プレイヤーは罠だらけのダンジョンを歩き回りつつ、敵を倒してレベルを上げ、
ラスボス白龍の打倒を目指します。
作者曰く、探索部分は「ハイドライド3」を参考にしたとのこと。
だからか隠し通路や見えない壁が登場したり、
随所に隠された「聖なる光」を全て浴びないと先へ進めないという仕掛けまで
フィーチャーしています。






ダンジョン画面だけ見れば非常に地味ですが、一番の売りはなんと言っても戦闘モード。
戦闘モードでは、1ブロック4x4ドット、16x16ブロックで構成されたデカキャラが、
画面狭しと動きまわります。
MSXはハードの性能上、横8ドットにつき2色しか使えないという制約があるのですが、
本作ではスクリーン3相当のマルチカラーグラフィックを使うことで、
大きくかつグラデーションを効かせた美麗なグラフィックを実現しています。
さらにこれがダイナミックに動く様はまさに圧巻の一言。
これが無印のMSXで動くのだから驚きです。


技術的には凄いものがあるのですが、それ以外の出来はちと微妙(おい)。
特に掲載されたままのリストでは変数の桁あふれ対策をほとんど取っておらず、
ゲームクリアに必要なレベルまでキャラクターを育てると
Overflowが発生してゲームが止まってしまうのには参ります。
リストの読みづらさやエンカウント率の高さも何とかしてほしかったところ。
誤字や誤植もいくつかあって、自分であれこれ修正する羽目になりました(泣)。


しかしなんだかんだで動作確認のため2回クリアしてしまったので、
遊べる作品であることは間違いなし。
当時開催されていたベーマガプログラムコンテストでは、
見事8月の最優秀賞を獲得しています。


ちなみにこの作品、BGMが以前紹介した「DUNGEON II」のそれに酷似してます。
同じ作者さんが使い回したのか、あるいはこっそり借用したのか、
今更ながら気になったのでありました。