何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「ひみつのきみちゃん」





ここのところ書いていたネタがひと段落したので久々に打ち込みプログラムネタ。
今回紹介するのはベーマガ1986年11月号掲載の「ひみつのきみちゃん」です。
題名はさておき内容は、迷宮のような城を舞台に見習い魔法使い「きみちゃん」を操り、
モンスターをやっつけていくというアクションゲーム。
紹介文で「『ウィズ』の別バージョン?」「ウィズもどき」と言われているように、
グラフィックも内容も、名作アクションゲーム「魔法使いウィズ」を多分に意識したようです。
本作の売りはなんと言っても、数々の魔法アクション。
プレイヤーは火の玉・雷・タイムストップ・ワープといった魔法が使えまして、
これらを使い分けながら個性的な敵キャラをやっつけていきます。
各面決まった数の敵を倒し、出口にたどり着けば面クリア。
ゲーム内容はベーマガ作品としてはかなり凝っており、グラフィックもきれいで
出来もまずまずなのですが、やはり「ウィズもどき」なのか、
突出したものがなく、どこか中途半端であまり印象に残らないことも確か。
リストはオールBASICで処理速度は遅く、
起動するとキャラクターデータの読み込みで30秒ほど待たされます。


ベーマガは雑誌の方針上、飽くまでプログラム初心者を対象としていましたから、
オールマシン語の作品や、リストが数ページに及ぶような大作はあまり掲載されませんでした。
そこがベーマガ掲載作品の限界の一つだったのかなという気もします。
ベーマガで飽き足らない読者は「ログイン」や「ポプコム」といった、
大作志向の作品を積極的に掲載する雑誌に手を出すことになったわけです。