何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

IIと2と3

MSX版「グラディウス2」が、ローマ数字の「II」ではなく、
アラビア数字の「2」だということはよく知られてまして*1
こだわりを持って使い分けるMSXユーザーやグラディウスファンは多いのですが、
実は「ハイドライド」シリーズも、作品によってローマ数字とアラビア数字を
使い分けているということは、けっこう知られてないような気がします。


一般的には「ハイドライドI」「ハイドライド2」と表記されることもありますが、
厳密には初回作品は数字も何も付かない「ハイドライド」、
続編はローマ数字で「ハイドライドII」。そして3作目はアラビア数字で「ハイドライド3」。
こういう使い分けをするのは、作者内藤時浩さんによる三作の関係づけに由来します。
もともと内藤さんは、「II」を作り終えたとき「『III』は作らない!」と言っていたのですが、
その後結局続編を作ることになって、「『III』は作らないが『3』は作る。」ということで、
ハイドライド3」のナンバーは、必ずアラビア数字で綴ることになっています。
また、内藤さんは「II」制作秘話の中で、続編と混同しないよう、
初回作をあえて「ハイドライドI」と呼んでいまして、
通常はナンバーを付けずに呼ぶことがわかるわけです。


これにしたがえば、「II」はローマ数字で綴ることになりまして、
初回作は続編二作と比較する場合、便宜上「I」と呼ぶことはあっても、
基本的には無印で、単に「ハイドライド」と言えば、初回作ということになるわけです。
まぁ、今更どうでもよい、古ゲーマーの戯れ言でした。

*1:「II」だと「ゴーファーの野望」になります