何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

海外のレトロゲームから




http://computeremuzone.com/abadia/abadeng.php


http://www.peejays-remakes.co.uk/games/maziacs.html


最近MSXの海外ゲームについてあれこれ調べているうち、こんなサイトを発見。
大昔のMSXゲーム*1を、現在のPC向けにリメイクしたものをフリーで配布しているサイトさんです。


前者のサイトで配布している作品「La Abadia del Crimen」は、
1988年に発売されたアクションアドベンチャーゲームです。
イタリアの小説「薔薇の名前」を、スペインのソフトハウス、オペラソフト*2がゲーム化したもので、
「犯罪の修道院」の題名どおり、プレイヤーは主人公を操り、
修道院で起こる数々の怪事件を解決するのが目的です。
1988年といえば、日本では「イースII」の振り向きリリアさんにゲーマーが驚いていた頃ですが、
それだけにクォータービューで表示されるマップ等に、当時らしい技術力の成熟が見られます*3
ちなみにメッセージはスペイン語表記ですが、英語版もあるようです。
操作は海外らしく「ラジコン式」、つまりカーソル左右で向きを変え、上で前進するというもので、
カーソルでの上下左右操作に慣れた日本人にはプレイしづらいです。


後者「MAZIACS」は、1983年にイギリスのdk'tronicsが製作した迷路探索ゲームです。
リメイク版はスクリーンショットが撮れなかったので文字だけの説明でご勘弁を。


プレイヤーは迷宮に隠された宝物を奪い、脱出することが目的なのですが、
中には宝物を守る怪物マジアクスが多数生息しており、そう容易にはいきません。
迷宮内には行く先を示してくれる捕虜や、マジアクスを倒せる剣などもあり、
これらの助けを借りることになるのですが、この剣がくせ者です。
宝を手に入れた後は出口を目指すことになるのですが、宝と剣は同時に持てません。
ですから、所々で剣と宝を持ち替えつつ、マジアクスを倒しながら進む必要があります。
ここがこの作品の勘所で、プレイヤーは宝を手に入れた後のことも考えながら、
迷宮を攻略しなければならないというわけです。
グラフィックは簡素なんですが、アニメーションパターンは豊富で、簡素なりに手が込んでます。
特にマジアクスとの戦闘アニメが秀逸で、初めて見た時はゲラゲラ笑ってしまいました。
こちらは「La Abadia del Crimen」よりもわかりやすいので、けっこう遊べると思います。
発売されてから25年前も経ってるんですが、基本部分がしっかり作られているおかげか、
今遊んでも面白いですなぁ。

*1:厳密にはアムストラッドCPCとシンクレアZXスペクトラムがオリジナル

*2:ブラウザーOpera製造元とは違う会社です。

*3:画像はリメイク版のものなので非常に美麗だが、オリジナルは昔のMacintosh風のモノクロ画面。